インテル® Agilex™ ハード・プロセッサー・システムのテクニカル・リファレンス・マニュアル

ID 683567
日付 1/19/2023
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ドキュメント目次

3.5.2.1. 仮想割り込み

仮想割り込みはそれぞれ、物理割り込みに対応しています。

仮想割り込みが有効になっている場合、対応する物理例外は、EL3でその物理例外をEL3に適用するようにコンフィグレーションしていない限り、EL2にもたらされます。

表 31.  仮想割り込み
物理割り込み 対応する仮想割り込み
SError 仮想SError
IRQ 仮想IRQ
FIQ 仮想FIQ

EL2で実行されているソフトウェアでは、仮想割り込みを使用し、物理割り込みを非セキュアEL1および非セキュアEL0に通知することができます。

仮想割り込みモデルの例を次に示します。
  1. EL2で実行されているソフトウェアは、物理割り込みをEL2にルーティングします。
  2. そのタイプの物理割り込みが発生すると、EL2で実行されている例外ハンドラーは、その割り込みをEL2で処理することができるか、EL1のゲストOSにルーティングする必要があるかを判断します。割り込みをゲストOSにルーティングする必要があり、ゲストOSが実行されている場合、ハイパーバイザーは適切な仮想割り込みをアサートし、物理割り込みをゲストOSに通知します。ゲストOSが実行されていない場合は、物理割り込みはそのゲストOSに対して保留中としてマークされます。次にハイパーバイザーがそのゲストOSを実行している仮想マシンに切り替えると、ハイパーバイザーは適切な仮想割り込みタイプを使用して、物理割り込みをゲストOSに通知します。
ハイパーバイザーでは、非セキュアEL1および非セキュアEL0が仮想割り込みと物理割り込みを区別しないようにすることができます。