インテル® Agilex™ ハード・プロセッサー・システムのテクニカル・リファレンス・マニュアル

ID 683567
日付 1/19/2023
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ドキュメント目次

16.5.10.1. カードの読み出ししきい値使用時に推奨されるガイドライン

  1. cardthrctlレジスターは、データ読み出しコマンドのcmdレジスターを設定する前に設定する必要があります。
  2. cardthrctlレジスターは、データ転送コマンドの進行中に設定しないでください。
  3. cardthrctlレジスターのcardrdthresholdフィールドは、少なくとも単一ブロックもしくは複数ブロック転送のブロックサイズに設定する必要があります。cardrdthresholdフィールドを読み出し転送のブロックサイズ以上に設定することにより、データブロックの途中でカードクロックが停止しないことを保証します。
  4. 往復遅延がカードクロック周期の半分よりも大きい場合、カードの読み出ししきい値を有効にし、カードのしきい値をガイドライン3に従い設定することで、カードクロックがデータブロックの途中で停止しないようにする必要があります。
  5. cardrdthresholdフィールドが転送のブロックサイズ未満に設定されている場合、ホストでは、読み出し転送中に受信FIFOバッファーがオーバーフローしないことを保証する必要があります。オーバーフローは、コントローラーからのカードクロックが停止する原因になります。コントローラーでは、読み出し転送中にカードクロックが停止しないことを保証することができません。
注: cardthrctlレジスターのcardrdthresholdフィールドと、fifothレジスターのrx_wmarkフィールドおよびdw_dma_multiple_transaction_sizeフィールドが正しく設定されていない場合、コントローラーによって割り込みが生成されることなくカードクロックが無期限に停止する場合があります。