インテル® Agilex™ ハード・プロセッサー・システムのテクニカル・リファレンス・マニュアル

ID 683567
日付 1/19/2023
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ドキュメント目次

13.3. リセットのハンドシェイク

リセット・マネージャーは、複数のリセット・ハンドシェイク・プロトコルに参加し、リセットが適用される前に他のモジュールへのインターフェイスが正確にシャットダウンされるようにします。

  • クロック・マネージャーとのハンドシェイク
    • コールドリセットまたはウォームリセットがアサートされると、リセット・マネージャーは、クロックをブートモードにするようにクロック・マネージャーに要求します。
  • ウォームリセットによってモジュールリセット信号がトリガーされる前に、リセット・マネージャーはそれらのモジュールとのハンドシェイクを実行し、モジュールでウォームリセットに対する準備ができるようにします。例えば、デバッグAXIバスは、ウォームリセット信号を非デバッグロジックにアサートする前にアイドル状態になります。ハンドシェイク・ロジックは、次の状態を保証します。
    • 組み込みトレースルーター (ETR) マスターに、L3インターコネクトへの保留中のマスター・トランザクションがないこと
    • SDRAMコントローラー・サブシステムが新しいトランザクションの受け入れを停止し、すべての未処理のトランザクションが排出されること
    • これから発生するウォームリセットをFPGAファブリックに警告
  • 同様に、ETRに関連付けられているハンドシェイク・ロジックもまたデバッグリセット時に発生し、デバッグリセットが発行される前に、ETRマスターにL3インターコネクトへの保留中のマスター・トランザクションがないことを保証します。この動作により、ETRでデバッグリセットが行われている際に、そのリセットがETRのシステムドメイン部分に悪影響を及ぼさないことを保証します。
ハンドシェイクのシナリオ
  1. リセット要求がデバッグロジックのみを対象にしており、システム・インターコネクトは対象にならない場合
    • リセット・マネージャーはアイドル要求をアサートし、システム・インターコネクトですべてのアクセスをフラッシュまたは完了することを示します。その後、デバッグリセットがアサートされます。
  2. リセット要求がシステム・インターコネクトのみを対象にしており、デバッグロジックは対象にならない場合
    • リセット・マネージャーはアイドル要求をアサートし、システム・インターコネクトですべてのアクセスをフラッシュまたは完了することを示します。その後、システム・インターコネクトのリセットがアサートされます。
このハンドシェイクは、ウォーム・リセット・ドメイン外に属するすべてのデバッグロジックおよびデバッグ・ペリフェラルに適用されます。

デバッグドメインのリセットを行う際に、リセット・マネージャーは、そのデバッグドメインをリセットする前に他のデバッグに関連するハンドシェイク (ETR) を実行します。