インテル® Agilex™ ハード・プロセッサー・システムのテクニカル・リファレンス・マニュアル

ID 683567
日付 1/19/2023
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ドキュメント目次

3.5.11. アボート処理

次のリストは、アボート処理に関して考慮すべき項目について述べています。

  • ロードアクセスはすべて同期して中断されます。
  • STREX、STREXB、STREXH、STREXD、STXR、STXRB、STXRH、STXP、STLXR、STLXRB、STLXRH、STLXP命令はすべて、同期のアボートメカニズムを使用します。
  • STREX、STREXB、STREXH、STREXD、STXR、STXRB、STXRH、STXP、STLXR、STLXRB、STLXRH、STLXPを除き、デバイスメモリー、または内部キャッシュ不可、内部ライトスルー、外部キャッシュ不可、もしくは外部ライトスルーの通常メモリーへのストアアクセスはすべて、非同期のアボートメカニズムを使用します。
  • 内部キャッシュおよび外部キャッシュがどちらも可能な通常メモリーへのすべてのストアアクセス、およびL1またはL2キャッシュからのエビクションは、プロセッサーでアボートを引き起こしません。代わりに、nEXTERRIRQ割り込みがアサートされます。これは、中断されるアクセスがクラスター内の特定のCPUに直接関連していないことがあるためです。
  • L1命令フェッチによってトリガーされるL2ラインフィルでは、インターコネクトからデータをダーティー状態で受信すると、nEXTERRIRQ割り込みがアサートされます。命令データは、自己書き換えコード、またはデータと命令が混在するラインのためにダーティーとしてマークされることがあります。ラインのいずれかの部分でエラー応答を受信すると、ダーティーデータを失う場合があります。
注: nEXTERRIRQがアサートされると、L2ECTLRレジスターのAXI非同期エラービットに0を書き込むことによってエラーがクリアされるまで、アサートは維持されます。