インテル® Agilex™ ハード・プロセッサー・システムのテクニカル・リファレンス・マニュアル

ID 683567
日付 1/19/2023
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ドキュメント目次

16.4.2.3. FIFOバッファー

SD/MMCコントローラーには、送信および受信データを格納する4KBのデータFIFOバッファーがあります。FIFOにはECCコントローラーが組み込まれているため、ECC保護が提供されます。ECCコントローラーでは、シングルビット・エラーおよびダブルビット・エラーを検出し、シングルビット・エラーを訂正することが可能です。ECCの動作と機能は、ECCレジスター・スレーブ・インターフェイスを介してプログラミングすることができます。ECCレジスター・スレーブ・インターフェイスは、ECCロジックのコンフィグレーション、およびメモリーへのビットエラーの挿入を行うホストアクセスを提供します。また、ECCビットを含むメモリーコンテンツのクリアに使用されるメモリー初期化ハードウェアへのホストアクセスも提供します。ECCコントローラーは、シングルビット・エラーおよびダブルビット・エラーの発生時に割り込みを生成します。割り込み信号は、システム・マネージャーに接続されます。
注: SD/MMCには複数のメモリーがあるため、メモリーはどちらも明示的に初期化する必要があります。初期化は、ECC Control (CTRL) レジスターを介してソフトウェアによって制御されます。このプロセスが開始すると、これを中断または停止することはできません。そのため、ソフトウェアは、Initialization Status (INITSTAT) レジスターのInitialization Completeビットが設定されるまで待機する必要があります。メモリーアクセスは、初期化プロセスの完了後に許可されます。

ECCの詳細については、ECC (エラー検出訂正) コントローラーの章を参照してください。