インテル® Agilex™ ハード・プロセッサー・システムのテクニカル・リファレンス・マニュアル

ID 683567
日付 1/19/2023
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ドキュメント目次

16.5.1. ソフトウェアとハードウェアの制約†

一度に発行できるデータ転送コマンドは1つのみです。CE-ATAデバイスでは、CE-ATAデバイスの割り込みが有効になっている (nIEN=0) 場合、RW_MULTIPLE_BLOCK (RW_BLK) コマンドを1つのみ発行する必要があります。未処理のRW_BLKにData Transfer Overステータスが設定される前に、他のコマンド (新しいRW_BLKを含む) を発行しないでください。

新しいデータ転送コマンドを発行する前に、ソフトウェアでは、それまでのデータ転送コマンドによってカードがビジー状態ではないことを確認する必要があります。カードのクロック周波数を変更する場合は、ソフトウェアで、進行中のデータまたはコマンドの転送がないことを確認する必要があります。

カードがSDR12またはSDR25モードで列挙されている場合、アプリケーションでは、CMDレジスターのuse_hold_regビット [29] を1’b1にプログラミングする必要があります。

このプログラミングは、カードに送信されるデータ転送コマンドおよびデータ以外のコマンドのすべてに実行する必要があります。use_hold_regビットが1'b0にプログラミングされている場合、SD/MMCコントローラーは、送信パスでHold Registerをバイパスします。コマンドまたはデータ転送の進行中にこのビットの値を変更しないでください。

use_hold_regの使用、およびカードの入力ホールド時間を満たすための実装要件に関しては、Synopsys® DesignWare® Cores Mobile Storage Host Databookの最新版を参照してください。