インテル® Agilex™ ハード・プロセッサー・システムのテクニカル・リファレンス・マニュアル

ID 683567
日付 1/19/2023
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17.6.3.2.1. Receive Descriptor Field 0 (RDES0)

表 176.  Receive Descriptor Field 0 (RDES0)

ビット

説明

31

OWN: Ownビット

設定されている場合、このビットは記述子がEMACのDMAに所有されていることを示します。このビットがクリアされている場合、このビットは記述子がホストに所有されていることを示します。DMAは、フレームの受信を完了した際、もしくはこの記述子に関連付けられているバッファーがフルである際にこのビットをクリアします。

30

AFM: Destination Address Filter Fail

設定されている場合、このビットは、MACのDAフィルターを通過しなかったフレームを示します。

29:16

FL: Frame Length

これらのビットは、ホストメモリーに転送された受信フレームのバイト長を示します (CRCを含む)。このフィールドは、Last Descriptor (RDES0[8]) が設定され、Descriptor Error (RDES0[14]) またはOverflow Errorビットがクリアされている場合に有効です。IPチェックサム計算 (Type 1) が有効で、受信フレームがMAC制御フレームではない場合、このフレーム長には、イーサネット・フレームに追加される2バイトも含まれます。

このフィールドは、Last Descriptor (RDES0[8]) が設定されている場合に有効です。Last DescriptorビットとError Summaryビットが設定されていない場合、このフィールドは、現在のフレームにおいて転送された累積バイト数を示します。

15

ES: Error Summary

次のビットの論理ORを示します。

  • RDES0[1]: CRC Error
  • RDES0[3]: Receive Error
  • RDES0[4]: Watchdog Timeout
  • RDES0[6]: Late Collision
  • RDES0[7]: Giant Frame
  • RDES4[4:3]: IP HeaderもしくはPayload Error (Receive Descriptor Field 4 (RDES4))
  • RDES0[11]: Overflow Error
  • RDES0[14]: Descriptor Error

このフィールドは、Last Descriptor (RDES0[8]) が設定されている場合にのみ有効です。

14

DE: Descriptor Error

設定されている場合、このビットは、現在の記述子のバッファー内に入らないフレームでフレームの切り捨てが発生し、DMAがNext記述子を所有していないことを示します。フレームは切り捨てられます。このビットは、Last Descriptor (RDES0[8]) ビットが設定されている場合にのみ有効です。

13

SAF: Source Address Filter Fail

設定されている場合、このビットは、フレームのSAフィールドがMACのSAフィルターを通過しなかったことを示します。

12

LE: Length Error

設定されている場合、このビットは、受信したフレームの実際の長さを示し、また、Length/Typeフィールドが一致しないことを示します。このビットは、Frame Type (RDES0[5]) ビットがクリアされている場合にのみ有効です。

11

OE: Overflow Error

設定されている場合、このビットは、MTLのバッファーのオーバーフローが原因で、受信フレームが破損していることを示します。

注意: このビットは、DMAが部分的なフレームをアプリケーションに転送する場合にのみ設定されます。これは、RX FIFOバッファーがしきい値モードで動作している際にのみ発生します。ストアアンドフォワード・モードでは、部分的なフレームはすべてRX FIFOバッファーで完全にドロップされます。

10

VLAN: VLAN Tag

設定されている場合、このビットは、この記述子が指しているフレームがMACによってタグ付けされたVLANフレームであることを示します。VLANのタグ付けは、レジスター7 (VLAN Tag Register) の設定に基づき受信フレームのVLANフィールドを確認することによって決定します。

9

FS: First Descriptor

設定されている場合、このビットは、この記述子にフレームの最初のバッファーが含まれていることを示します。最初のバッファーのサイズが0の場合、2番目のバッファーにフレームの先頭が含まれます。2番目のバッファーのサイズも0の場合は、次の記述子にフレームの先頭が含まれます。

8

LD: Last Descriptor

設定されている場合、このビットは、この記述子が指すバッファーがフレームの最後のバッファーであることを示します。

7

Timestamp Available

設定されている場合、ビット[7] は、タイムスタンプのスナップショットが記述子ワードの6 (RDES6) および7 (RDES7) に書き込まれていることを示します。これは、Last Descriptorビット (RDES0[8]) が設定されている場合にのみ有効です。

6

LC: Late Collision

設定されている場合、このビットは、半二重モードでフレームを受信中にレイトコリジョンが発生したことを示します。

5

FT: Frame Type

設定されている場合、このビットは、受信フレームがイーサネットタイプのフレームであることを示します (LTフィールドは0x0600以上)。このビットがクリアされている場合は、受信したフレームがIEEE802.3フレームであることを示します。このビットは、14バイト未満のラントフレームには無効です。

4

RWT: Receive Watchdog Timeout

設定されている場合、このビットは、現在のフレームを受信中に受信ウォッチドッグ・タイマーの時間が終了し、現在のフレームがウォッチドッグのタイムアウト後に切り捨てられたことを示します。

3

RE: Receive Error

設定されている場合、このビットは、フレーム受信時にgmii_rxdv_iがアサートされている間に、gmii_rxer_i信号がアサートされていることを示します。

2

DE: Dribble Bit Error

設定されている場合、このビットは、受信したフレームに整数以外のバイトの倍数 (奇数のニブル) があることを示します。このビットは、MIIモードでのみ有効です。

1

CE: CRC Error

設定されている場合、このビットは、受信したフレームでCRCエラーが発生したことを示します。このビットは、Last Descriptor (RDES0[8]) が設定されている場合にのみ有効です。

0

Extended Status Available/RX MAC Address

高度なタイムスタンプまたはIPチェックサム・オフロード (タイプ2) のいずれかが存在する場合にこのビットが設定されると、拡張ステータスが記述子ワード4 (RDES4) で使用可能であることを示します。このビットは、Last Descriptorビット (RDES0[8]) が設定されている場合にのみ有効です。

Advance Timestamp機能もしくはIPC Full Offloadが選択されていない場合、このビットは、RX MAC Addressのステータスを示します。設定されている場合、このビットは、RX MAC Addressレジスターの値 (1から15) がフレームのDAフィールドと一致したことを示します。クリアされている場合、このビットは、RX MAC Addressのレジスター0の値がDAフィールドと一致したことを示します。