インテル® Agilex™ ハード・プロセッサー・システムのテクニカル・リファレンス・マニュアル

ID 683567
日付 1/19/2023
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ドキュメント目次

16.4.3.1.2. コマンドの送信と応答の受信

新しいコマンドがコマンドパスにロードされる (cmdレジスターのupdate_clock_registers_onlyビットが0に設定される) と、コマンドパスのステートマシンでは、カードバスでコマンドを送信します。
図 46. コマンドパスのステートマシン

コマンドパスのステートマシンは、cmdレジスターのビット値に応じて、次の機能を実行します。

  1. send_initialization - コマンドを送信する前に、80クロックサイクルの初期化シーケンスが送信されます。
  2. response_expected - コマンドに対する応答が想定されています。コマンドが送信されると、コマンドパスのステートマシンでは48ビットまたは136ビットの応答を受信し、それをBIUに送信します。tmoutレジスターで設定されているクロックサイクル数以内にカードの応答のスタートビットを受信しない場合は、rintstsレジスターでrtoビットとCommand Done (CD) ビットが1に設定され、BIUに通知されます。response expectedビットが0に設定されている場合、コマンドパスではコマンドを送信し、応答の完了をBIUに通知します。これにより、rintstsレジスターでcmdビットが1に設定されます。
  3. response_length - このビットが1に設定されている場合、136ビットの長い応答を受信します。このビットが0に設定されている場合は、48ビットの短い応答を受信します。
  4. check_response_crc - このビットが1に設定されている場合、コマンドパスでは、応答で受信したCRC‑7を内部生成されたCRC‑7と比較します。この2つが一致しない場合、応答CRCエラーがBIUに通知されます。すなわち、rintstsレジスターでrcrcビットが1に設定されます。