インテル® Agilex™ ハード・プロセッサー・システムのテクニカル・リファレンス・マニュアル

ID 683567
日付 1/19/2023
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ドキュメント目次

15.4.8.4. MAP11コマンド

MAP11コマンドは、NANDフラッシュ・コントローラーのアドレスおよびコントロール・サイクルへの直接アクセスを提供するため、ソフトウェアでCommandおよびDataレジスターを使用して、フラッシュデバイスに直接コマンドを発行できるようになります。MAP11コマンドは、フラッシュデバイスが標準のフラッシュコマンドに含まれていないデバイス固有のコマンドをサポートしている場合に役立ちます。また、低レベルのデバッグにも有効です。

MAP11コマンドは、フラッシュデバイスへの直接制御パスを提供します。このコマンドは、コマンド、アドレス、およびデータの読み出しまたは書き込みサイクルをNANDデバイス・インターフェイスで直接実行します。MAP11コマンドを使用している際に、ホストはシングルビートのアクセスのみをnanddata領域に発行することができます。使用要件は次のとおりです。
  • コマンド、アドレス、および書き込みデータの値はDataレジスターに配置されます。
  • デバイスへのコマンドおよびアドレスサイクルは、ホストバスでの書き込みトランザクションにする必要があります。
  • データサイクルの場合は、ホストバスでのトランザクション・タイプ (読み出し/書き込み) に応じて、デバイス・インターフェイスでのデータ・サイクル・タイプが決定します。
  • 読み出し時には、返されたデータもDataレジスターに表示されます。
  • Controlレジスターでは、制御動作タイプをエンコーディングします。