インテル® Agilex™ ハード・プロセッサー・システムのテクニカル・リファレンス・マニュアル

ID 683567
日付 1/19/2023
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ドキュメント目次

18.1. USB OTGコントローラーの機能

USB OTGコントローラーには、次のUSB固有の機能があります。

  • On The Go and Embedded Host Supplement to the USB Revision 2.0 Specificationのリビジョン1.3とリビジョン2.0の両方に準拠
  • OTG 1.3とOTG 2.0のソフトウェアでコンフィグレーション可能な動作モードをサポート
  • ホストまたはデバイスモードで動作可能
  • ハブとスプリットのサポートとともにマルチポイントのアプリケーションをサポート
  • USB 2.0のすべての速度をサポート
    • 高速 (HS、480Mbps)
    • フルスピード (FS、12Mbps)
    • 低速 (LS、1.5Mbps)
      注: ホストモードでは、すべての速度がサポートされます。ただし、デバイスモードでは、高速およびフルスピードのみがサポートされます。
  • 統合されているスキャッターギャザーDMAでメモリーとコントローラー間のデータの移動をサポート
  • ULPIモードでUSB 2.0をサポート
  • すべてのUSBトランザクション・タイプをサポート
    • コントロール転送
    • バルク転送
    • アイソクロナス転送
    • 割り込み
  • 自動Ping機能をサポート
  • Session Request Protocol (SRP) およびHost Negotiation Protocol (HNP) をサポート
  • 一時停止、再開、リモートウェイクをサポート
  • 最大16のホストチャネルをサポート
    注: ホストモードでは、デバイスのエンドポイントの数がホストチャネルの数より多い場合、ソフトウェアでチャネルを再プログラミングし、それぞれが32のエンドポイント (IN + OUT) を備える最大127のデバイスにおいて、最大4,064のエンドポイントをサポートすることが可能です。
  • 最大16の双方向エンドポイントをサポート (制御エンドポイント0を含む)
    注: 周期的なデバイスのINエンドポイントは7つのみサポートされています。
  • 汎用ルートハブをサポート
  • ハードウェアでトランザクションのスケジューリングを実行

USB PHYレイヤーでは、USB OTGコントローラーは次の機能をサポートします。

  • 単方向または双方向の8ビットSDRバス・インターフェイスに向けたULPI PHYのサポート
  • 各OTGインスタンスに接続される単一のUSBポート
  • オフチップUSBトランシーバーへのULPI接続
  • ソフトウェア制御のアクセスにより、べンダー固有またはオプションのPHYレジスターアクセスをサポートし、容易なデバッグを実現
  • 外部 (オフチップ) ADPコントローラーを介してのみ、Attach Detection Protocol (ADP) に対するOTG 2.0をサポート

統合側では、USB OTGコントローラーは次の機能をサポートします。

  • システムおよびPHYインターフェイスに対する異なるクロック
  • ダイレクト・メモリー・アクセス (DMA) モードにおける各デバイスのINエンドポイントに向けた専用TX FIFOバッファー
  • 小さなFIFOバッファーのエンドポイントに対するパケットベースの動的なFIFOメモリーの割り当てと、ソフトウェアで動的にサイズ変更可能なRAMの柔軟で効率的な利用
  • 転送時にエンドポイントのFIFOメモリーサイズを変更する機能
  • USBの一時停止モードおよびセッションオフ・モード時におけるクロック・ゲーティングのサポート
    • PHYクロックのゲーティング・サポート
    • システムクロックのゲーティング・サポート
  • データFIFO RAMクロックのゲーティング・サポート
  • エラー訂正コード (ECC) をサポートするローカル・バッファリング
注: USB OTGコントローラーは、次のプロトコルをサポートしません。
  • EHCI (Enhanced Host Controller Interface)
  • OHCI (Open Host Controller Interface)
  • UHCI (Universal Host Controller Interface)