インテル® Agilex™ ハード・プロセッサー・システムのテクニカル・リファレンス・マニュアル

ID 683567
日付 1/19/2023
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ドキュメント目次

15.4.8.3.3. MAP10使用時の制限

MAP10コマンドは、次のように使用します。
  • MAP10コマンドは、消去、コピーバック、ロック、ロック解除などのコマンドをコントローラーに発行するために使用します。
  • MAP10パイプライン・コマンドは、デバイスブロック境界内のフラッシュデバイスの連続する複数ページの読み出しまたは書き込みにも使用されます。ホストは、最初にMAP10パイプライン読み出しまたは書き込みコマンドを発行し、その後、MAP01コマンドを発行して実際のデータ転送を実行する必要があります。フラッシュ・コントローラーは、読み出しを行う複数の連続ページを認識します。そのため、MAP10パイプライン読み出しまたは書き込みコマンドでは、キャッシュやマルチプレーンなどの高性能コマンドを使用するように、NANDフラッシュ・コントローラーに指示します。ページはブロック境界を越えてはいけません。ブロック境界を超えた場合、フラッシュ・コントローラーはサポートされていないコマンド (unsup_cmd) 割り込みを生成し、コマンドをドロップします。
  • 最大4つのパイプライン読み出しまたは書き込みコマンドを同時にNANDフラッシュ・コントローラーに発行することができます。
  • NANDフラッシュ・コントローラーがMAP10パイプライン読み出しまたは書き込みコマンドを実行している際は、DMAを無効にする (dmaグループのdma_enableレジスターのflagビットを0に設定する) 必要があります。ホストはフラッシュ・コントローラーを介してフラッシュデバイスとのデータ転送を直接行っているため、DMAは無効になっている必要があります。