インテル® Agilex™ ハード・プロセッサー・システムのテクニカル・リファレンス・マニュアル

ID 683567
日付 1/19/2023
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ドキュメント目次

16.4.2.5. 内部DMAコントローラー

内部DMAコントローラー (AHBマスター) により、コアは、AHBにおけるマスターとして機能し、AHBとの間のデータ転送が可能になります。
  • 32ビット・データをサポートします
  • 分割、再試行、およびエラーAHBの応答をサポートしますが、ラップをサポートしません
  • リトル・エンディアン・モードまたはビッグ・エンディアン・モードにコンフィグレーション可能です
  • ソフトウェアを介してAHBのバーストタイプを選択できます

内部DMAコントローラーにはCSRと単一の送信または受信エンジンがあり、システムメモリーからカードに、またはその逆の方向にデータを転送します。コントローラーは記述子のメカニズムを使用し、ホスト・プロセッサーの介入を最小限に抑えてソースから目的の位置にデータを効率的に移動します。コントローラーをコンフィグレーションし、カードからの送信または受信データの転送完了時や、その他の正常またはエラー状態が発生した際に、ホスト・プロセッサーに割り込みを行うことができます。DMAコントローラーとホストドライバーは、単一のデータ構造を介して通信します。

内部DMAコントローラーは、カードから受信したデータをシステムメモリー内のデータバッファーに転送し、送信データをメモリー内のデータバッファーからコントローラーのFIFOバッファーに転送します。システムメモリーにある記述子は、これらのバッファーへのポインターとして機能します。

データバッファーは、システムメモリーの物理メモリー空間にあり、完全または部分的なデータで構成されます。バッファーのステータスは記述子に保持されます。データチェーンとは、複数のデータバッファーに広がるデータを指します。ただし、1つの記述子を複数のデータバッファーに広げることはできません。

単一の記述子が受信と送信の両方に使用されます。リストのベースアドレスは、Descriptor List Base Address (dbaddr) レジスターに書き込まれます。記述子リストは前方にリンクされます。最後の記述子で最初のエントリーを指し、リング構造を作成することができます。記述子リストは、ホストの物理メモリーアドレス空間にあります。各記述子では、最大2つのデータバッファーを指すことができます。