インテルのみ表示可能 — GUID: hkn1481129098371
Ixiasoft
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10.4.3. メモリーデータの初期化
RAM内のデータのバイトはすべて、ECCで保護されています。この保護により、次の条件下において意図しないECCエラーが発生することがあります。
- MPUが初期化されていない位置をプリフェッチした場合
- MPU (もしくはマスターのいずれか) が初期化されていないバイトから読み出しを行った場合
意図しないECCエラーを防ぐには、ソフトウェアでECCコントローラー内のメモリー初期化ブロックを使用し、メモリーデータ全体とECCビットを初期化する必要があります。初期化ブロックは、メモリーデータをクリアします。ECC Control (CTRL) レジスターで初期化を有効にすることは、ECCを有効にすることとは異なります。
ソフトウェアは、ECC Control (CTRL) レジスターを介して初期化を制御します。初期化が開始すると、このプロセスを割り込みまたは停止することができないため、ソフトウェアは、Initialization Status (INITSTAT) レジスターのInitialization Complete (INITCOMPLETE*) ビットが設定されるまで待機する必要があります。メモリーアクセスは、初期化プロセス完了後に許可されます。
初期化ブロックは、レジスター・スレーブ・インターフェイスを介してアクセスされます。 Cortex® -A53 MPCore™ およびセキュア・デバイス・マネージャー (SDM) では、レジスター・スレーブ・インターフェイスに直接アクセスし、メモリーを初期化することができます。
改ざんイベントが発生すると、SDMは、初期化ブロックを使用してECCメモリーをすべてスクランブルします。SDMは、このメモリー・スクランブルをセキュアブート、セキュア・コンフィグレーション、または認証の一部として、機能モードまたは非機能モード時にいつでも開始することができます。