インテル® Agilex™ ハード・プロセッサー・システムのテクニカル・リファレンス・マニュアル

ID 683567
日付 1/19/2023
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ドキュメント目次

8.2. DMAコントローラーのブロック図

次の図は、DMACのブロック図と、DMACがHPSシステムの他の部分にどのように統合されているかを示しています。

図 21. DMAコントローラーのブロック図
図 22. DMAコントローラーの接続この図は、接続の関係性を示しています。

l4_main_clkクロックは、DMAコントローラー、コントローラー・ロジック、およびすべてのインターフェイスを駆動します。DMAコントローラーは、64ビットのAXIマスター・インターフェイスでレベル3 (L3) メインスイッチにアクセスします。

DMAコントローラーは、L4バスに接続する次のスレーブ・インターフェイスを提供します。

  • 非セキュア・スレーブ・インターフェイス
  • セキュア・スレーブ・インターフェイス
  • ECCレジスター・スレーブ・インターフェイス

非セキュア・スレーブ・インターフェイスおよびセキュア・スレーブ・インターフェイスはどちらも、DMAコントローラーの機能を制御するレジスターにアクセスすることができます。DMAコントローラーはTrustZone®セキュア・テクノロジーを実装しており、1つのインターフェイスがセキュア状態で動作し、もう1つのインターフェイスが非セキュア状態で動作します。

MFIFOには、ECCの保護を提供するECCコントローラーが組み込まれています。ECCコントローラーでは、シングルビット・エラーとダブルビット・エラーを検出し、シングルビット・エラーを訂正することができます。DMA コントローラーの接続 で示されているように、ECCの動作と機能は、ECCレジスター・スレーブ・インターフェイスを介してプログラミングすることができます。ECCレジスター・インターフェイスは、ECCロジックのコンフィグレーションおよびメモリーへのビットエラー挿入を行うホストアクセスを提供します。また、ECCビットを含むメモリーコンテンツのクリアに使用されるメモリー初期化ハードウェアへのホストアクセスも提供します。ECCコントローラーは、シングルビット・エラーおよびダブルビット・エラーの発生時に割り込みを生成します。割り込み信号は、システム・マネージャーに接続されます。

HPSでコールドリセットまたはウォームリセットが発行されると、リセット・マネージャーはこのモジュールをリセットし、ソフトウェアが解放するまでこのモジュールをリセット状態に維持します。

Cortex-A53 MPCoreは起動後、リセット・マネージャーの対応するリセットレジスターで適切なビットをクリアすることにより、リセット信号をデアサートすることができます。リセットレジスターの詳細に関しては、リセット・マネージャーの章でリセットの信号とレジスターの内容を参照してください。

トランザクションを開始する前に、DMA ECC RAMおよびDMAモジュールのリセットがデアサートされていることを確認する必要があります。リセット・マネージャーのper0modrstレジスターのdmaocpビットおよびdmaビットをプログラミングし、DMA ECC RAMとDMAモジュールでそれぞれリセットをデアサートします。