インテル® Agilex™ ハード・プロセッサー・システムのテクニカル・リファレンス・マニュアル

ID 683567
日付 1/19/2023
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ドキュメント目次

17.6.6.1. LPIタイマー

EMAC内部の2つのタイマーが、LPIモードに関連付けられています。

  • LPI Link Status (LS) タイマー
  • LPI Time Wait (TW) タイマー

LPI LSタイマーは、リンクステータスがアップしてからの経過時間をミリ秒でカウントします。このタイマーは、リンクがダウンするたびにクリアされ、リンクが再びアップすると増加します。その後、ソフトウェアによってプログラミングされたターミナルカウントに達します。PHYインターフェイスは、ターミナルカウントに達しない限りLPIパターンをアサートしません。このプロトコルは、リモート・ステーションとのリンク確立後に、LPIパターンがアサートされない最小限の時間を保証します。この期間は、IEEE規格802.3‑az、バージョンD2.0において1秒と定義されています。LPI LSタイマーは10ビット幅であるため、ソフトウェアでは最大1023msをプログラミングすることができます。

LPI TWタイマーは、LPIがデアサートされてからの経過時間をマイクロ秒でカウントします。タイマーのターミナルカウントは、解決済み送信TWの値です。これはオートネゴシエーションされる時間であり、この時間の後に、MACは通常の送信動作を再開することができます。LPI TWタイマーは16ビット幅であるため、ソフトウェアでは最大65535µsをプログラミングすることができます。

EMACは、送信または受信チャネルがLPI状態に入る、もしくはLPI状態を終了すると、LPI割り込みを生成します。