インテル® Agilex™ ハード・プロセッサー・システムのテクニカル・リファレンス・マニュアル

ID 683567
日付 1/19/2023
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ドキュメント目次

16.4.2.5.3. 内部DMAコントローラーの記述子のフィールド

内部DMAコントローラーの記述子DES0のフィールドには、制御およびステータス情報が含まれます。

表 130.  内部DMAコントローラーのDES0記述子のフィールド
ビット ビット名 説明

31

OWN

1に設定されている場合、このビットは記述子が内部DMAコントローラーに所有されていることを示します。

このビットが0に設定されている場合は、記述子がホストに所有されていることを示します。内部DMAコントローラーは、データ転送が完了するとこのビットを0にリセットします。

30

Card Error Summary (CES)

CESビットは、トランザクション・エラーが発生したかを示します。CESビットは、rintstsレジスターの次のエラービットの論理ORです。

  • エンドビット・エラー (ebe)
  • 応答タイムアウト (rto)
  • 応答CRC (rcrc)
  • スタートビット・エラー (sbe)
  • データ読み出しタイムアウト (drto)
  • 受信のデータCRC (dcrc)
  • 応答エラー (re)

29:6

予約済み

5

End of Ring (ER)

1に設定されている場合、このビットは、記述子リストの最後の記述子に到達したことを示します。内部DMAコントローラーはリストのベースアドレスに戻り、記述子リングを作成します。ERは、デュアルバッファーの記述子構造でのみ意味をなします。

4

Second Address Chained (CH)

1に設定されている場合、このビットは、記述子の2番目のアドレスが、2番目のバッファーのアドレスではなく、次の記述子のアドレスであることを示します。このビットが1に設定されている場合、BS2 (DES1[25:13]) はすべて0になっている必要があります。

3

First Descriptor (FD)

1に設定されている場合、このビットは、この記述子にデータの最初のバッファーが含まれていることを示します。最初のバッファーのサイズが0の場合は、次の記述子にデータの先頭が含まれます。

2

Last Descriptor (LD)

1に設定されている場合、このビットは、この記述子が指しているバッファーがデータの最後のバッファーであることを示します。

1

Disable Interrupt on Completion (DIC)

1に設定されている場合は、この記述子が指すバッファーで終了するデータにおいて、内部DMAコントローラーのステータスレジスター (idsts) でTI/RIビットが設定されるのを防ぎます。

0

予約済み

表 131.  内部DMAコントローラーのDES1記述子のフィールド DES1記述子のフィールドには、バッファーサイズが含まれます。
ビット ビット名 説明

31:26

予約済み

25:13

Buffer 2 Size (BS2)

このフィールドは、2番目のデータバッファーのバイトサイズを示します。バッファーのサイズは4の倍数にする必要があります。バッファーのサイズが4の倍数ではない場合に発生する動作は未定義です。DES0[4] が1に設定されている場合、このフィールドは無効です。

12:0

Buffer 1 Size (BS1)

データバッファーのバイトサイズを示します。これは、4バイトの倍数にする必要があります。バッファーのサイズが4の倍数ではない場合に発生する動作は未定義です。このフィールドが0の場合、DMAはバッファーを無視し、チェーン構造の場合は次の記述子に進み、デュアルバッファー構造の場合は次のバッファーに進みます。

記述子が1つだけで、プログラミングするバッファーが1つだけの場合は、バッファー1のみを使用し、バッファー2は使用しないでください。

表 132.  内部DMAコントローラーのDES2記述子のフィールド DES2記述子のフィールドには、データバッファーへのアドレスポインターが含まれます。
ビット ビット名 説明

31:0

Buffer Address Pointer 1 (BAP1)

これらのビットは、最初のデータバッファーの物理アドレスを示します。内部DMAコントローラーはDES2 [1:0] を無視します。これは、32ビットにアライメントされたアクセスのみが実行されるためです。

表 133.  内部DMAコントローラーのDES3記述子のフィールド DES3記述子のフィールドは、現在の記述子がチェーン記述子構造の最後の記述子ではない場合に、次の記述子へのアドレスポインターを含みます。または、デュアルバッファー構造の2番目のバッファーアドレスを含みます。
ビット ビット名 説明

31:0

Buffer Address Pointer 2 (BAP2) またはNext Descriptor Address

これらのビットは、デュアルバッファー構造が使用されている場合は2番目のバッファーの物理アドレスを示します。Second Address Chained (DES0[4]) ビットが1に設定されている場合は、このアドレスには、次の記述子が存在する物理メモリーへのポインターが含まれます。

これが最後の記述子ではない場合、次の記述子のアドレスポインターは、32ビットにアライメントする必要があります。ビット1と0は無視されます。