インテル® Agilex™ ハード・プロセッサー・システムのテクニカル・リファレンス・マニュアル

ID 683567
日付 1/19/2023
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ドキュメント目次

15.4.9.1.2. マルチトランザクションDMAコマンドの使用

NANDフラッシュ・コントローラーのDMAでキャッシュ可能なアクセスを実行する場合は、システム・マネージャーのnandgrpグループのl3masterレジスターを書き込み、キャッシュビットをコンフィグレーションする必要があります。システム・マネージャーを使用してキャッシュ機能を変更する前に、NANDフラッシュ・コントローラーのDMAをアイドル状態にする必要があります。

NANDフラッシュ・コントローラーがDMAモードの際に、DMA以外のMAP10コマンドを発行することができます。例えば、DMAコマンドの間でホストが開始するページ移動をトリガーし、ウェアレベリングを実現することができます。ただし、マルチトランザクションDMAコマンドのセットにおいて、コマンドとデータのペアの間にDMA以外のMAP10コマンドをインターリーブしないでください。上の表に示されているコマンドとデータの4つのペアはすべて、別のコマンドを送信する前に発行する必要があります。

注: DMAが有効になっている際に、MAP00、MAP01、またはMAP11コマンドを発行しないでください。

マルチトランザクション形式のMAP10コマンドは、nanddataのオフセット0x10にあるDataレジスターに書き込まれます。これは、インクリメント4 (INCR4) 形式のMAP10コマンド (「バーストDMAコマンド」で説明されています) と同じです。