インテル® Agilex™ ハード・プロセッサー・システムのテクニカル・リファレンス・マニュアル

ID 683567
日付 1/19/2023
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ドキュメント目次

5.5. システムメモリー管理ユニットのコンフィグレーション

SMMUのTBUをコンフィグレーションし、コヒーレント・マスターのトランザクションがHPS-to-SDMのメールボックス・アドレス範囲にアクセスしないようにする必要があります。Cortex-A53のCPUのみが、256バイトのHPS-to-SDMメールボックス範囲にアクセスすることができます。
  • 保護する必要がある256バイトのHPS-to-SDMメールボックスは、アドレス0xFFA30000で始まり、0xFFA300FFで終わります。
  • SMMUによる仮想アドレスから物理アドレスへの変換を有効にします (ステージ1の変換)。
  • お使いのTBUのページテーブルをコンフィグレーションし、マスターがHPS-to-SDMメールボックス範囲へのアクセスを試みた際にコンテキスト障害を発行するようにします。ページ・テーブル・コンテキスト障害を通知する方法は2つあります。
    • 汎用割り込みコントローラー (GIC) を経由してルーティングされる割り込みを使用します。TBUのContext Bank System Control (SMMU_CB*_SCTLR) レジスターのCFIEビットを設定し、コンテキスト障害の割り込み報告を有効にします。ソフトウェアをプログラミングし、対応するコンテキスト割り込み (cxt_irpt_*) をサンプリングします。CFIEビットはリセット時にクリアされることに注意してください。SMMUには32のコンテキスト・バンクが含まれており、32の対応する割り込みがGICにあります。
    • マスターに返される応答として、スレーブエラーをAXIバスで生成します。Context Bank System Control (SMMU_CB*_SCTLR) レジスターのCFREビットを設定し、コンテキスト障害が発生した際のアボート・バス・エラーを有効にします。CFREビットはリセット時にクリアされることに注意してください。