インテルのみ表示可能 — GUID: dyz1549921597452
Ixiasoft
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6.1.4. 調停とQoS (Quality of Service)
複数のトランザクションが同じインターコネクト・リソースを同時に必要としている場合は、調停ロジックで競合を解決します。QoS (Quality of Service) ロジックにより、競合をどのように解決するかを制御することができます。
調停とQoSロジックは、連携してシステムの最適なパフォーマンスを実現します。例えば、QoSのパラメーターを設定することにより、他のマスターを犠牲にして1つのマスターがインターコネクトの帯域幅を使い果たすことを防ぐことができます。
システム・インターコネクトは、プログラミング可能なQoSジェネレーターによってQoSの最適化をサポートします。QoSジェネレーターは、マスター・インターフェイスに対応するインターコネクト・イニシエーターにあります。イニシエーターはインターコネクトにパケットを挿入します。それぞれのパケットは、マスターとスレーブ間のトランザクションを伝送します。各QoSジェネレーターは、個々のトランザクションの処理に優先順位をつけるコントロール信号を作成することで、パフォーマンス要件を満たします。
HPSシステム・インターコネクトの調停とQoSは、次の概念に基づいています。
- Priority - 各パケットには優先度の値があります。調停ロジックは通常、優先度の高いパケットにリソースを割り当てます。
- Urgency - 各マスターには緊急度の値があります。パケットを開始する際に、マスターはその緊急度に等しい優先度を割り当てます。
- Pressure - データパスには強制度の値があります。強制度の値が上がると、そのパス上のパケットは優先度も上がったものとして扱われます。
- Hurry - 各マスターには至急度の値があります。至急度のレベルが上がると、そのマスターからのパケットはすべて、優先度も上がったものとして扱われます。
適切なQoS設定は、各コンポーネントとペリフェラルのパフォーマンス要件、およびシステム全体のパフォーマンス要件に応じて異なります。インテルでは、HPSシステム・インターコネクトのQoS設定を変更する前に、QoSの最適化手法を十分に理解することを推奨しています。