インテル® Agilex™ ハード・プロセッサー・システムのテクニカル・リファレンス・マニュアル

ID 683567
日付 1/19/2023
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ドキュメント目次

17.2. EMACのブロック図とシステムへの統合

図 61. EMACのブロック図
図 62. EMACのシステムへの統合

EMACの概要

各EMACには専用のDMAコントローラーが含まれており、システム・インターコネクトとの間のイーサネット・パケットを制御します。EMACは記述子のリングプロトコルを使用しており、記述子には、パケットデータをフェッチまたは格納するバッファーへのアドレスが含まれます。

各EMACには、外部PHYにコマンドを送信するMDIO管理ポートがあります。このポートは、HPS内のI2CモジュールまたはEMACのMDIOインターフェイスを使用して実装することができます。

各EMACには、10nsの分解能のIEEE 1588タイムスタンプ・インターフェイスがあります。 ARM® Cortex-A53 MPCoreプロセッサーはこれを使用し、3つのMACの内部にあるタイムカウンター間で同期を維持することができます。タイムスタンプのクロック・リファレンスは、クロック・マネージャー (emac_ptp_clk) またはFPGAファブリック (f2h_emac_ptp_ref_clk) で提供することが可能です。クロック・リファレンスは、システム・マネージャーのemac_globalレジスターのptp_clk_selビットで選択されます。

注: 3つのEMACではすべて、同じクロック・リファレンスを使用する必要があります。さらに、EMAC0をコンフィグレーションし、EMAC1またはEMAC2、もしくはその両方のタイムスタンプを提供することが可能です。それには、システム・マネージャーのemac*レジスターでptp_ref_selビットを設定します。