インテル® Agilex™ ハード・プロセッサー・システムのテクニカル・リファレンス・マニュアル

ID 683567
日付 1/19/2023
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ドキュメント目次

25.4.2. CoreSight SoC-400タイムスタンプ・ジェネレーター

CoreSightのデバッグとトレースは次のタイムスタンプ・コンポーネントをサポートし、複数のプロセッサーに対する一貫した時間値の提供を実現します。
  • タイムスタンプ・ジェネレーター - タイムスタンプ・ジェネレーターは64ビット幅であり、タイムスタンプの値を生成してHPS内の複数のブロックに一貫した時間のビューを提供します。タイムスタンプ・ジェネレーターを使用し、CoreSightのタイムスタンプまたはプロセッサーの汎用時間を生成することができます。
  • タイムスタンプ・エンコーダー - タイムスタンプ・エンコーダーは、タイムスタンプ・ジェネレーターからの64ビットのタイムスタンプ値を7ビットのエンコードされた値に変換します。これはナロー・タイムスタンプと呼ばれます。また、2ビットの同期チャネルを介してタイムスタンプの値のエンコードおよび送信を行います。
  • タイムスタンプ・デコーダー - タイムスタンプ・デコーダーは、ナロー・タイムスタンプ・インターフェイスと同期データを変換し、64ビットの値に戻します。これは、 CoreSight* SoC-400トレース・コンポーネントに必要なタイムスタンプの形式です。このデコーダーは、ナロー・タイムスタンプ・インターフェイスを64ビット幅のタイムスタンプ信号にデコードします。
タイムスタンプ・ジェネレーターは、残りのタイムスタンプ・インターフェイスに配布されるタイムスタンプの値を生成します。これは、次のように使用されます。
  • ARM® Cortex-A53 MPCoreプロセッサーの汎用タイマーにシステムカウンターを提供します。セキュアなソフトウェアのみがタイムスタンプの値を変更することができ、非セキュアなソフトウェアではタイムスタンプの値の読み出しのみが可能です。
  • CoreSightシステムでトレースとその他のデバッグ情報を揃えるために使用される時間を生成します。タイムスタンプ・ジェネレーターはデバッグ・ソフトウェアによって制御され、デバッグAPBインターコネクトに接続されます。

CoreSight SoC-400タイムスタンプ・ジェネレーターの詳細に関しては、 ARM® CoreSight* SoC-400 Technical Reference Manualを参照してください。