インテル® Agilex™ ハード・プロセッサー・システムのテクニカル・リファレンス・マニュアル

ID 683567
日付 1/19/2023
Public
ドキュメント目次

17.6.3.2.4. Receive Descriptor Field 4 (RDES4)

拡張ステータスは、IPCまたはタイムスタンプに関連するステータスが利用可能な場合にのみ書き込まれます。拡張ステータスの利用可否は、RDES0のビット0で示されます。このステータスは、Advance TimestampまたはIPC Full Offloadの機能が選択されている場合にのみ使用できます。
表 180.  Receive Descriptor Field 4 (RDES4)

ビット

説明

31:28

予約済み

27:26

Layer 3 and Layer 4 Filter Number Matched

これらのビットは、受信したフレームと一致したレイヤー3およびレイヤー4フィルターの番号を示します。

  • 00: Filter 0
  • 01: Filter 1
  • 10: Filter 2
  • 11: Filter 3

このフィールドは、ビット24またはビット25が設定されている場合にのみ有効です。複数のフィルターが一致する場合、これらのビットは最小のフィルター番号のみを提供します。

25

Layer 4 Filter Match

設定されている場合、このビットは、受信したフレームが有効なLayer 4 Port Numberフィールドのいずれかに一致することを示します。このステータスは、次のいずれかの条件に該当する場合にのみ提供されます。

  • レイヤー3のフィールドが有効になっておらず、有効なレイヤー4のフィールドがすべて一致する
  • 有効なレイヤー3およびレイヤー4フィルターのフィールドがすべて一致する

複数のフィルターが一致する場合、このビットは、ビット [27:26] で示されているフィルターのレイヤー4フィルターステータスを提供します。

24

Layer 3 Filter Match

設定されている場合、このビットは、受信したフレームが有効なLayer 3 IP Addressフィールドのいずれかに一致することを示します。

このステータスは、次のいずれかの条件に該当する場合にのみ提供されます。

  • 有効なLayer3フィールドがすべて一致し、有効なLayer4フィールドがすべてバイパスされている
  • 有効なフィルターフィールドがすべて一致する

複数のフィルターが一致する場合、このビットは、ビット [27:26] で示されているフィルターのレイヤー3フィルターステータスを提供します。

23:15

予約済み

14

Timestamp Dropped

設定されている場合、このビットは、このフレームのタイムスタンプがキャプチャーされている一方で、オーバーフローが原因でMTL RX FIFOバッファーでドロップされたことを示します。

13

PTP Version

設定されている場合、このビットは、受信したPTPメッセージがIEEE 1588のバージョン2の形式であることを示します。クリアされている場合は、バージョン1の形式です。

12

PTP Frame Type

設定されている場合、このビットは、PTPメッセージがイーサネット経由で直接送信されることを示します。このビットが設定されておらず、メッセージタイプが0ではない場合は、PTPメッセージがUDP‑IPv4またはUDP‑IPv6経由で送信されることを示します。IPv4またはIPv6についての情報は、ビット6およびビット7から取得することができます。

11:8

Message Type

これらのビットはエンコードされ、受信したメッセージのタイプを示します。

  • 0000: PTPメッセージを受信していません
  • 0001: SYNC (すべてのクロックタイプ)
  • 0010: Follow_Up (すべてのクロックタイプ)
  • 0011: Delay_Req (すべてのクロックタイプ)
  • 0100: Delay_Resp (すべてのクロックタイプ)
  • 0101: Pdelay_Req (ピアツーピアのトランスペアレント・クロックの場合)
  • 0110: Pdelay_Resp (ピアツーピアのトランスペアレント・クロックの場合)
  • 0111: Pdelay_Resp_Follow_Up (ピアツーピアのトランスペアレント・クロックの場合)
  • 1000: Announce
  • 1001: Management
  • 1010: Signaling
  • 1011‑1110: 予約済み
  • 1111: 予約済みのメッセージタイプでのPTPパケット

7

IPv6 Packet Received

設定されている場合、このビットは、受信したパケットがIPv6パケットであることを示します。このビットは、レジスター0 (MAC Configuration Register) のビット10 (IPC) が設定されている場合にのみ更新されます。

6

IPv4 Packet Received

設定されている場合、このビットは、受信したパケットがIPv4パケットであることを示します。このビットは、レジスター0 (MAC Configuration Register) のビット10 (IPC) が設定されている場合にのみ更新されます。

5

IP Checksum Bypassed

設定されている場合、このビットは、チェックサム・オフロード・エンジンがバイパスされていることを示します。

4

IP Payload Error

設定されている場合、このビットは、EMACが計算した16ビットのIPペイロード・チェックサム (TCP、UDP、またはICMPチェックサム) が、受信したセグメントの対応するチェックサム・フィールドと一致しないことを示します。また、TCP、UDP、またはICMPのセグメント長がIP Headerフィールドのペイロード長の値と一致しない場合にも設定されます。このビットは、ビット7またはビット6が設定されている場合に有効です。

3

IP Header Error

設定されている場合、このビットは、EMACによって計算された16ビットのIPv4ヘッダー・チェックサムが受信したチェックサム・バイトと一致しない、もしくは、IPデータグラムのバージョンがEthernet Typeの値と一致しないことを示します。このビットは、ビット7またはビット6が設定されている場合に有効です。

2:0

IP Payload Type

これらのビットは、IPデータグラムにカプセル化されたペイロードのタイプを示します。これは、受信チェックサム・オフロード・エンジン (COE) によって処理されます。また、COEは、IPヘッダーエラーまたはフラグメント化されたIPのためにIPデータグラムのペイロードを処理しない場合に、これらのビットを0に設定します。

  • 0x0: 不明、またはIPペイロードを処理していません
  • 0x1: UDP
  • 0x2: TCP
  • 0x3: ICMP
  • 0x4–0x7: 予約済み

このビットは、ビット7またはビット6が設定されている場合に有効です。