インテル® Agilex™ ハード・プロセッサー・システムのテクニカル・リファレンス・マニュアル

ID 683567
日付 1/19/2023
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ドキュメント目次

17.6.8.1.1. ユニキャスト宛先アドレスフィルター

ユニキャスト完全フィルタリングには、最大128のMACアドレスがサポートされています。フィルターでは、受信したユニキャスト・アドレスの48ビットすべてをプログラムされているMACアドレスと比較し、一致がないかを調べます。デフォルトのMacAddr0は常に有効になっており、そのほかのアドレスMacAddr1からMacAddr127は個別のイネーブルビットで選択されます。MacAddr1からMacAddr31のアドレスでは、対応する受信DAバイトとの比較時に、それぞれのバイトをマスクすることができます。これにより、DAのグループ・アドレス・フィルタリングが可能になります。MacAddr32からMacAddr127のアドレスにはマスク制御がなく、MACアドレスの6バイトすべてが受信したDAの6バイトと比較されます。

ハッシュ・フィルタリング・モードでは、フィルターは256ビットのハッシュテーブルを使用し、ユニキャスト・アドレスの不完全なフィルタリングを実行します。この場合、受信した宛先アドレスのCRCの上位10ビットを使用して、ハッシュテーブルの内容にインデックスを付けます。値0では、選択されたレジスターのビット0を選択し、バイナリー値111111では、Hash Tableレジスターのビット63を選択します。対応するビットが1に設定されている場合、ユニキャスト・フレームはハッシュフィルターを通過したとみなされます。それ以外の場合は、フレームはハッシュフィルターを通過していません。