インテル® Agilex™ ハード・プロセッサー・システムのテクニカル・リファレンス・マニュアル

ID 683567
日付 1/19/2023
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ドキュメント目次

17.7.8.1. TX LPIモードの開始と終了

省電力型イーサネット (EEE) の機能をEMACで利用することができます。これを使用するには、EMACの初期化時に次の手順を実行します。

  1. MDIOインターフェイスを介してPHYレジスターを読み出し、リモートエンドにEEEの機能があるかを確認後、タイマーの値をネゴシエートします。
  2. MDIOインターフェイスを介してPHYレジスターをプログラミングします (LPIモードでRXクロックを停止するか否かをPHYに示すRX_CLK_stoppableビットを含む)。
  3. レジスター13 (LPI Timers Control Register) のビット [16:5] (LST) およびビット [15:0] (TWT) をプログラミングします。
  4. MDIOインターフェイスを使用してPHYチップのリンクステータスを読み出し、それに応じてレジスター12 (LPI Control and Status Register) のビット17 (PLS) を更新します。この更新は、PHYのリンクステータスが変化するたびに行う必要があります。
  5. レジスター12 (LPI Control and Status Register) のビット16 (LPIEN) を設定し、MACをLPI状態にします。MACは、進行中の送信が完了したらLPIモードに入り、ビット0 (TLPIEN) を設定します。
    注: TX FIFOバッファーでキューに入っているすべてのフレームの送信を完了した後にのみMACがLPI状態に入るようにするには、レジスター12 (LPI Control and Status Register) のビット19 (LPITXA) を設定する必要があります。
    注: LPI状態の際に送信クロックをオフにするには、sbd_tx_clk_gating_ctrl_o信号をクロック入力のゲーティングに使用します。
    注: システムのほかの部分へのCSRクロックまたは電力をLPI状態の際に切断するには、レジスター12 (LPI Control and Status Register) のTLPIEN割り込みが生成されるのを待機する必要があります。LPI状態を終了する場合は、ステップ6 を実行する前にクロックを再開します。
  6. レジスター12 (LPI Control and Status Register) のビット16 (LPIEN) をクリアし、MACのLPI状態を解除します。

MACは、ビット [15:0] (TWT) でプログラムされている時間を待機した後に、TLPIEX割り込みステータスビットを設定して送信を再開します。