インテル® Agilex™ ハード・プロセッサー・システムのテクニカル・リファレンス・マニュアル

ID 683567
日付 1/19/2023
Public
ドキュメント目次

25.4.1. デバッグ・アクセス・ポート

デバッグ・アクセス・ポート (DAP) は、ワークステーションで実行される Arm* Development Studio 5* (DS-5*) for Intel® SoC FPGA Editionのようなホストデバッガーに必要なポートを提供します。このポートにより、ホストデバッガーはJTAGインターフェイスを介してHPSと接続および通信します。DAPはJTAGを使用してホストに接続されます。この接続が確立されると、デバッガーでHPS内のさまざまなモジュールにアクセスすることができます。

サブコンポーネントには次のものが含まれます。
  • シリアルワイヤーJTAGデバッグポート (SWJ-DP)
  • DAPBUSインターコネクト
  • DAPBUS非同期ブリッジ
  • DAPBUS同期ブリッジ
  • JTAGアクセスポート (JTAG-AP)
  • AXIアクセスポート (AXI-AP)
  • AHBアクセスポート (AHB-AP)
  • APBアクセスポート (APB-AP)
次の図は、これらがどのように統合されているかを示しています。
図 130. DAPの統合

接続されると、ホストはAPB-APを使用してCoreSightコンポーネントのDAPBポートにアクセスすることができます。

デバッガーは、AXI-APポートをサポートするDAPでシステムのリソースにアクセスすることができます。AXI-APはAXIマスターをサポートするため、デバッガーでは、HPSリソースにマッピングされている複数のメモリーにアクセスすることができます。AXI-APマスターポートは、L4メインスイッチに接続されます。

この接続をデバッガーで使用し、FPGAに存在するIPブロックの状態にアクセスすることができます。
注: AXIポートを介してデバッガーが行うアクセス方法はすべて、通常のアクセスとして表示されることに注意してください。IPブロックには、デバッガーによってアクセスが行われていることを認識する方法はありません。

ホストデバッガーは、DAPシステム・マスター・ポートを介してシステム内の任意のHPSメモリーマップド・リソースにアクセスすることができます。DAPシステム・マスター・ポートを介して行われる要求は、ペリフェラル・レジスターに対する読み出しおよび書き込みの影響を受けます。

詳細は、 ARM® Infocenterのウェブサイトで提供されているCoreSight Components Technical Reference Manualを参照してください。