インテル® Agilex™ ハード・プロセッサー・システムのテクニカル・リファレンス・マニュアル

ID 683567
日付 1/19/2023
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ドキュメント目次

8.3.2.1. ハンドシェイクの規則

DMACは、DMAチャネルスレッドがアクティブな場合、つまり、Stopped状態ではない場合に、次にリストされているDMAハンドシェイク規則を使用します。

  • drvalidは、任意のaclkサイクルでLowからHignに変更することができます。ただし、HighからLowへの変更は、drreadyがHighの場合にのみ行う必要があります。
  • drtypeは、drreadyがHighの場合、もしくはdrvalidがLowの場合にのみ変更することができます。
  • drlastは、drreadyがHighの場合、もしくはdrvalidがLowの場合にのみ変更することができます。
  • davalidは、任意のaclkサイクルでLowからHignに変更することができます。ただし、HighからLowへの変更は、dareadyがHighの場合にのみ行う必要があります。
  • datypeは、dareadyがHighの場合、もしくはdavalidがLowの場合にのみ変更することができます。
表 83.  DMAペリフェラル・インターフェイス信号の定義
信号 説明
drready
DMACでペリフェラルが提供する情報を受け入れることができるかを示します。この情報は、drtype_<x>[1:0] で提供されます。
  • 0 = DMACの準備はできていません
  • 1 = DMACの準備はできています
注: drvalidがHighの際に、DMACはdrreadyをHighに設定し、ペリフェラルの要求を受け入れます。
drvalid
ペリフェラルが有効な制御情報を提供できることを示します。
  • 0 = 制御情報はありません
  • 1 = drtype_<x>[1:0] およびdrlast_<x> には、DMACに対する有効な情報が含まれます
注: ペリフェラルは、drlastおよびdrtypeで有効な制御情報の提供を開始する際に、drvalidをHighに設定します。drvaliddrlastdrtypeの状態は、DMACがdrreadyをHighに設定するまで一定に維持する必要があります。
drtype[1:0]
ペリフェラルが通知する肯定応答または要求のタイプを示します。
  • b00 = 単一レベルの要求
  • b01 = バーストレベルの要求
  • b10 = DMACからのフラッシュ要求に対する肯定応答
  • b11 = 予約済み
drlast
ペリフェラルが現在のDMA転送の最後のデータ転送を送信していることを示します。
  • 0 = 最後のデータ要求の進行中ではありません
  • 1 = 最後のデータ要求が進行中です
注: DMACは、drtype_<x>[1:0] がb00またはb01の場合にのみ、この信号を使用します。
daready
ペリフェラルでDMACが提供する情報を受け入れることができるかを示します。この情報は、datype_<x>[1:0] で提供されます。
  • 0 = ペリフェラルの準備はできていません
  • 1 = ペリフェラルの準備はできています
注: davalidがHighの際に、ペリフェラルでは次のいずれかの場合にdareadyをHighに設定します。
  • DMACからのフラッシュ要求を受け入れる場合
  • DMA転送の完了を肯定応答する場合
davalid
DMACが有効な制御情報を提供できることを示します。
  • 0 = 制御情報はありません
  • 1 = datype_<x>[1:0] には、ペリフェラルに対する有効な情報が含まれます
注: DMACは、davalidをHighに設定して有効な制御情報の提供をdatypeで開始します。davaliddatypeの状態は、ペリフェラルがdareadyをHighに設定するまで一定に維持する必要があります。
datype[1:0]
DMACが通知する肯定応答または要求のタイプを示します。
  • b00 = DMACで単一のDMA転送が完了しています
  • b01 = DMACでバーストDMA転送が完了しています
  • b10 = DMACがペリフェラルに対してフラッシュ要求を実行するように要求しています
  • b11 = 予約済み

詳細は、「ペリフェラル要求インターフェイスのタイミング図」の章を参照してください。