インテル® Agilex™ ハード・プロセッサー・システムのテクニカル・リファレンス・マニュアル

ID 683567
日付 1/19/2023
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ドキュメント目次

21.4.1. FIFOバッファーのサポート

UARTコントローラーには128バイトのFIFOバッファーが含まれ、送信データおよび受信データをバッファーします。FIFOバッファーのアクセスモードを使用することで、マスターは、テスト目的で受信FIFOバッファーに書き込み、送信FIFOバッファーを読み出すことが可能になります。FIFOバッファー・アクセス・モードは、FIFO Access Register (FAR) で有効にします。有効になると、送信FIFOバッファーおよび受信FIFOバッファーの制御部分がリセットされ、FIFOバッファーは空の状態として扱われます。†

FIFOバッファー・アクセス・モードが有効になっている際は、通常どおり送信FIFOバッファーにデータを書き込むことができます。ただし、このモードではシリアル送信は発生せず、データはFIFOバッファーを離れません。送信FIFOバッファーに書き込まれたデータは、Transmit FIFO Read (TFR) レジスターを使用して読み戻すことができます。TFRレジスターは、送信FIFOバッファーの先頭にある現在のデータを提供します。†

同様に、FIFOバッファー・アクセス・モードでは、受信FIFOバッファーからデータを読み出すこともできます。このモードでは、UARTの通常の動作が停止するため、受信FIFOバッファーにデータを書き込み、それを読み戻す必要があります。Receive FIFO Write (RFW) レジスターにより、受信FIFOバッファーにデータを書き込みます。10ビット・レジスターの上位2ビットで、フレーミング・エラーおよびパリティーエラーの検出情報を受信FIFOバッファーに書き込みます。RFWのビット9はフレーミング・エラーを示し、RFWのビット8はパリティーエラーを示します。これらのビットをReceive Buffer Registerから読み戻すことはできませんが、Line Status Register (LSR) を読み出し、問題のデータが受信FIFOバッファーの先頭にある際に対応するビットをチェックすることで、これらのビットを確認することができます。†