インテル® Agilex™ ハード・プロセッサー・システムのテクニカル・リファレンス・マニュアル

ID 683567
日付 1/19/2023
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ドキュメント目次

3.6.2. Cortex® -A53 MPCore™ のリセット解除

コールドリセットまたはウォームリセットが ARM® Cortex® -A53 MPCore™ プロセッサーに発行された際に、CPU0は自動的にリセットから解放されます。コールドリセットまたはウォームリセットが発行された際に、CPU1、CPU2、およびCPU3のリセット信号はアサートされた状態で維持されます。CPU0がリセットを脱すると、リセット・マネージャーのMPU Module Reset (mpumodrst) レジスターのCPUnビットをクリアすることで、他のCPUのリセット信号をデアサートすることができます。

コールドリセットは、デバッグ機能を含む ARM® Cortex® -A53 MPCore™ 全体をリセットします。ウォームリセットでは、デバッグロジック以外の MPCore™ をすべてリセットします。

表 39.  リセットの組み合わせ
リセットタイプ 説明
HPSコールドリセット ARM® Cortex® -A53 MPCoreプロセッサーはリセットに維持され、電源が切断されます。
デバッグがアクティブな状態でのコールドリセット ARM® Cortex® -A53 MPCoreプロセッサー内の4つのコアはそれぞれ、リセットに維持されます。L2キャッシュはリセットに維持されますが、電源は入っています。デバッグは有効です。
デバッグがアクティブな状態での個々の ARM® v8-Aコアのコールドリセット 4つのコアのうち1つがリセット状態で維持されるため、電源が入った状態にすることができます。L2キャッシュとデバッグはリセットから解放されます。このコンフィグレーションにより、リセットに保持されているコアに対して、パワーダウンでの外部デバッグが可能になります。
トレースが有効でデバッグがアクティブな状態での個々の ARM® v8-Aコアのウォームリセット 4つのコアのうち1つがリセットに維持されます。デバッグはアクティブです。