インテル® Agilex™ ハード・プロセッサー・システムのテクニカル・リファレンス・マニュアル

ID 683567
日付 1/19/2023
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ドキュメント目次

20.4.3.4. START BYTE転送プロトコル

START BYTE転送プロトコルは、オンボードの専用I2Cハードウェア・モジュールをもたないシステムに設定されます。I2Cコントローラーがスレーブとして設定されている場合は、サポートされている最大のスピードでI2Cバスを常にサンプリングするため、START BYTEの転送を必要としません。ただし、I2Cコントローラーがマスターとして設定される場合は、各転送開始時のSTART BYTE転送の生成をサポートし、スレーブデバイスがそれを必要とする場合に備えます。次の図に示すように、このプロトコルは、7つの0が送信され、それに1が続くことで構成されます。これにより、バスをポーリングしているプロセッサーは、マイクロコントローラーが0を検出するまでアドレスフェーズをアンダーサンプリングすることができます。マイクロコントローラーが0を検出すると、アンダーサンプリングのレートからマスターの正しいレートに切り替わります。†

図 107. START BYTE転送 †

START BYTEの手順は次のとおりです。†

  1. マスターはSTART条件を生成します。†
  2. マスターはSTARTバイト (0000 0001) を送信します。†
  3. マスターはACKクロックパルスを送信します。(バスで使用されているバイト処理の形式に準拠する目的でのみ提供されます。) †
  4. スレーブはいずれもACK信号を0に設定しません。†
  5. マスターはRESTART (R) 条件を生成します。†

ハードウェアのレシーバーはSTART BYTEに応答しません。これは予約済みのアドレスであり、RESTART条件が生成された後にリセットされます。†