インテル® Agilex™ ハード・プロセッサー・システムのテクニカル・リファレンス・マニュアル

ID 683567
日付 1/19/2023
Public
ドキュメント目次

17.6.4.5. タイムスタンプのエラーマージン

IEEE 1588仕様に従い、タイムスタンプは、PHYインターフェイスで、送信されたフレームおよび受信したフレームのSFDにおいてキャプチャーする必要があります。PHYインターフェイスの受信クロックおよび送信クロックは、リファレンス・タイムスタンプ・クロック (clk_ptp_ref) に同期していないため、タイムスタンプが非同期のクロックドメイン間を移動する際にわずかなドリフトが発生します。送信パスでは、キャプチャーされて報告されるタイムスタンプには、最大2 PTPクロックのエラーマージンがあります。つまり、キャプチャーされるタイムスタンプは、SFDがPHYインターフェイスで送信されてから2クロック以内に発生するリファレンス・タイミング・ソースの値をもちます。

同様に、受信パスでのエラーマージンは、3 PHYインターフェイス・クロックに加えて、最大2 PTPクロックです。SFDデータがMACのPHYインターフェイスに到達する前にこの一定の遅延がシステム (またはリンク) に存在していると考えると、PHYインターフェイス・クロックによるエラーマージンは無視することができます。