インテル® Agilex™ ハード・プロセッサー・システムのテクニカル・リファレンス・マニュアル

ID 683567
日付 1/19/2023
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ドキュメント目次

17.6. EMACの機能の説明

図 67. インターフェイスを含むEMACのハイレベルブロック図


イーサネットMACには2つのホスト・インターフェイスがあります。32ビットのスレーブ・インターフェイスである管理ホスト・インターフェイスは、FPGAファブリックを介してEMACが直接使用されているかいないかにかかわらず、CSRセットへのアクセスを提供します。データ・インターフェイスは32ビットのマスター・インターフェイスであり、L3インターコネクトを介してダイレクト・メモリー・アクセス (DMA) コントローラー・チャネルとHPSシステムのその他の部分との間のデータ転送を制御します。

内蔵DMAコントローラーは、MACコントローラーとシステムメモリー間のデータ転送に最適化されています。DMAコントローラーには、独立した送信エンジンと受信エンジン、およびCSRセットがあります。送信エンジンはシステムメモリーからデバイスポートにデータを転送し、受信エンジンはデバイスポートからシステムメモリーにデータを転送します。コントローラーは記述子を使用し、ホストの介入を最小限に抑えて送信元から送信先にデータを効率的に移動します。

また、EMACにはFIFOバッファーメモリーが含まれており、アプリケーション・システム・メモリーとEMACモジュール間のイーサネット・フレームをバッファーし、調整しています。各EMACモジュールは、16KBのTX FIFOとRX FIFOを1つずつ備えます。送信時には、イーサネット・フレームで送信FIFOバッファーに書き込みを行い、最終的にEMACをトリガーして転送を実行します。受信したイーサネット・フレームは受信FIFOバッファーに格納され、FIFOバッファーのフィルレベルがDMAコントローラーに通知されます。DMAコントローラーはその後、コンフィグレーションされているバースト転送を開始します。受信および送信の転送ステータスは、EMACによって読み出され、DMAに転送されます。