インテル® Agilex™ ハード・プロセッサー・システムのテクニカル・リファレンス・マニュアル

ID 683567
日付 1/19/2023
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ドキュメント目次

19.4.2.3. SPI割り込み

SPIコントローラーは、マスク可能な結合割り込み要求をサポートします。結合割り込み要求は、マスク後の、ほかのすべてのSPI割り込みのOR結果です。SPI割り込みはすべて、アクティブHighの極性レベルをもちます。SPI割り込みは次のように説明されます。†

  • Transmit FIFO Empty Interrupt – 送信FIFOバッファーがしきい値の値以下であり、アンダーランを防ぐためのサービスが必要な場合に設定されます。ソフトウェアでプログラミング可能なレジスターを介して設定されるしきい値の値は、割り込みが生成される送信FIFOバッファーエントリーのレベルを決定します。この割り込みは、送信FIFOバッファーにデータが書き込まれ、しきい値のレベルを超えるとハードウェアによってクリアされます。†
  • Transmit FIFO Overflow Interrupt – 送信FIFOバッファーが完全に満たされた後で、マスターが送信FIFOバッファーにデータの書き込みを試みた場合に設定されます。設定されると、それ以降のデータ書き込みは破棄されます。この割り込みは、Transmit FIFO Overflow Interrupt Clear Register (TXOICR) を読み出すまで維持されます。†
  • Receive FIFO Full Interrupt – 受信FIFOバッファーがしきい値に1を加えた値以上になり、オーバーフローを防ぐためのサービスが必要な場合に設定されます。ソフトウェアでプログラミング可能なレジスターを介して設定されるしきい値の値は、割り込みが生成される受信FIFOバッファーエントリーのレベルを決定します。この割り込みは、受信FIFOバッファーからデータが読み出され、しきい値のレベルを下回るとハードウェアによってクリアされます。†
  • Receive FIFO Overflow Interrupt – 受信FIFOバッファーが完全に満たされた後で、受信ロジックが受信FIFOバッファーにデータの配置を試みた場合に設定されます。設定されると、それ以降に受信するデータは破棄されます。この割り込みは、Receive FIFO Overflow Interrupt Clear Register (RXOICR) を読み出すまで維持されます。†
  • Receive FIFO Underflow Interrupt – 受信FIFOバッファーが空の際に、システム・バス・アクセスで受信FIFOバッファーからの読み出しを試みた場合に設定されます。設定されると、受信FIFOバッファーからは0が読み戻されます。この割り込みは、Receive FIFO Underflow Interrupt Clear Register (RXUICR) を読み出すまで維持されます。†
  • Combined Interrupt Request – マスク後の上記すべての割り込み要求のOR結果です。この割り込み信号をマスクするには、他のSPI割り込み要求をすべてマスクする必要があります。†

Transmit FIFO Overflow、Transmit FIFO Empty、Receive FIFO Full、Receive FIFO Underflow、Receive FIFO Overflowの割り込みはすべて、Interrupt Mask Register (IMR) を使用して個別にマスクすることができます。†