外部メモリー・インターフェイス・インテル® Stratix® 10 FPGA IPユーザーガイド

ID 683741
日付 9/30/2019
Public
ドキュメント目次

11.2. タイミングのReport DDR

タイミング・アナライザーのReport DDRタスクは、デザインのすべてのEMIF IPインスタンスのカスタム・タイミング・マージン・レポートを生成します。 タイミング・アナライザーはウィザードで生成される <variation_name>_report_timing.tclスクリプトを使用してこのカスタムレポートを生成します。

この <variation_name>_report_timing.tclスクリプトは、DDR SDRAMの特定のパスにおける次のタイミングスラックを報告します。

  • 読み出しキャプチャー
  • 読み出しの再同期
  • Mimic、アドレスおよびコマンド
  • コア
  • コアのリセットと削除
  • ハーフレートのアドレスおよびコマンド
  • DQSとCK
  • 書き込み
  • 書き込みレベリング (tDQSS)
  • 書き込みレベリング (tDSS/tDSH)
  • DQSゲーティング (ポストアンブル)

<variation_name>_report_timing.tclスクリプトは、基本的なデザイン規則と仮定を確認します。違反が見つかった場合は、コンパイル時にタイミング・アナライザーを実行した際、またはReport DDRタスクを実行した際に重大な警告が表示されます。

タイミングマージンのレポートを生成するには、次の手順に従います。

  1. インテル® Quartus® Prime開発ソフトウェアでデザインをコンパイルします。
  2. タイミング・アナライザーを起動します。
  3. TasksペインでReport DDRをダブルクリックします。この動作により、プロジェクトのCreate Timing NetlistRead SDC File、およびUpdate Timing Netlistタスクが自動的に実行されます。
  • バリエーションの最上位ファイルがプロジェクトの最上位ファイルの場合、.sdcは正しく適用されない場合があります。プロジェクトの最上位ファイルでバリエーションの最上位ファイルをインスタンス化する必要があります。

Report DDRの機能は、新しいDDRフォルダーをタイミング・アナライザーのReportペインに作成します。

DDRフォルダーを展開すると、次の図で示されるように、インスタンスの全体的なタイミングマージンの概要に加え、各PHYタイミングパスの詳細なタイミング情報が表示されます。

図 89. Report DDRタスクで生成されるタイミングマージン概要ウィンドウ

Report DDRタスクで生成されるタイミングマージン概要ウィンドウ