外部メモリー・インターフェイス・インテル® Stratix® 10 FPGA IPユーザーガイド

ID 683741
日付 9/30/2019
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ドキュメント目次

13.6.1.2.7. OCTとODTの使用

最新の外部メモリー・インターフェイスのデザインは一般的に、配線のFPGA側にOCTを使用し、メモリー・コンポーネント側にODTを使用します。OCTまたはODTが誤ってコンフィグレーションまたは有効になっている場合、シグナル・インテグリティーの問題が発生します。

デザインでOCTを使用している場合、RZQピンを正しく配置してOCTを機能させる必要があります。RZQピンを配置しない場合、 インテル® Quartus® Prime開発ソフトウェアは次の警告とともにそれらを自動的に割り当てます。

Critical Warning(12677): No exact pin location assignment(s) 
for 1 pins of 122 total pins. For the list of pins please refer to 
the I/O Assignment Warnings table in the fitter report. 

この警告が表示された場合、RZQピンは必要な外部抵抗がボード上にないピンに割り当てられている可能性があります。この割り当てによりOCT回路の障害が発生し、不安定なキャリブレーションやインターフェイスの動作を引き起こします。必要な外部抵抗を備えるピンは、 インテル® Quartus® Prime開発ソフトウェアで指定する必要があります。

FPGAには、次の内容を実行します。

  • RZQピンを正しい抵抗に接続し、回路図またはPCBでグランドにプルダウンします。
  • RZQピンは、終端されるインターフェイスと同じVCCIO電圧で動作しているデバイスのバンク内に含みます。
  • フィッターのピンアウトファイルでRZQピンを確認し、それらが正しいピン上にあること、および正しい数のキャリブレーション・ブロックのみがデザインに存在することを確認します。
  • フィッターレポートを確認し、キャリブレーションされたOCTを備える入力、出力、双方向信号すべてに、関連付けられたRZQピンに適用可能な終端制御ブロックがあることを確認します。

メモリー・コンポーネントについては、次の内容を実行します。

  • 必要な抵抗を各コンポーネントすべての正しいピンに接続し、正しい電圧に保たれていることを確認します。
  • 必要な抵抗を、メモリー・コンポーネントの付近に配置します。
  • IPを正しくコンフィグレーションし、初期化時に必要な終端を有効にします。
  • メモリー・コンポーネントのスピードグレードが、選択したODT設定をサポートすることを確認します。
  • セカンドソースの部品がPCBに取り付けられている場合、オリジナルと同じODT設定をサポートすることを確認します。