外部メモリー・インターフェイス・インテル® Stratix® 10 FPGA IPユーザーガイド

ID 683741
日付 9/30/2019
Public
ドキュメント目次

8.4.3. QDR IIのレイアウト・ガイドライン

次の表は、QDR IIおよびQDR II+ SRAMの一般的な配線レイアウトに関するガイドラインを示しています。
注:
  1. 次のレイアウト・ガイドラインには、+/-の長さに基づく規則がいくつか含まれています。これらの長さベースのガイドラインは、PCB実装の実際の遅延特性をシミュレーションできない場合に最初のタイミングを概算するためのものです。これらにクロストークのマージンは含まれていません。
  2. インテルでは、特定の実装をシミュレーションする際に、正確な時間ベースのスキュー値を取得することを推奨しています。
  3. デバイスのペリフェラルとの間のタイミングを確実にクローズするには、ロジックをさらに接続する前に、ペリフェラルとの間の信号をレジスターする必要があります。
表 278.  QDR IIおよびQDR II+ SRAMのレイアウト・ガイドライン

パラメーター

ガイドライン

一般的な配線

  • 同じネットグループの信号を同じインピーダンス特性を持つ異なる層に配線する必要がある場合、ワーストケースのPCBトレース許容値をシミュレーションし、実際の伝播遅延の差を確認する必要があります。層間のトレースにおける一般的な遅延の変動は約15 ps/インチです。
  • 150 psを超えるT分岐を避けます。

クロック配線

  • クロックは内側の層に配線し、外側の層の配線長は150 ps未満にします。
  • これらの信号は、ほかのネットから10ミル (0.254ミリ) の間隔を維持する必要があります。
  • クロックは、クロックペア間において±5 psで長さを一致させる必要があります。
  • 相補クロックでは、PNの信号の長さを±2 psで一致させる必要があります。
  • KK#クロックでは、QDR II SRAMコンポーネントのピンからスタブ終端抵抗 (VTT) の距離を50 ps未満に維持します。
  • KK#クロックでは、QDR II SRAMコンポーネントのピンからフライバイ終端抵抗 (VTT) の距離を100 ps未満に維持します。
  • エコークロック、CQCQ#が外部の個別終端を必要とする場合、FPGAコンポーネントのピンからスタブ終端抵抗 (VTT) の距離を50 ps未満に維持します。
  • エコークロック、 CQCQ#が外部の個別終端を必要とする場合、FPGAコンポーネントのピンからフライバイ終端抵抗 (VTT) の距離を100 ps未満に維持します。

外部メモリーの配線規則

  • 書き込みデータ、バイト書き込みセレクト、アドレス/コマンド信号のグループでは、QDR II SRAMコンポーネントのピンからスタブ終端抵抗 (VTT) の距離を50 ps未満に維持します。
  • 書き込みデータ、バイト書き込みセレクト、アドレス/コマンド信号のグループでは、QDR II SRAMコンポーネントのピンからフライバイ終端抵抗 (VTT) の距離を100 ps未満に維持します。
  • 読み出しデータ信号グループでは、FPGAのピンからスタブ終端抵抗 (VTT) の距離を50 ps未満に維持します。
  • 読み出しデータ信号グループでは、FPGAのピンからフライバイ終端抵抗 (VTT) の距離を100 ps未満に維持します。
  • QDR II SRAMのデータ/アドレス/コマンド・グループの並列の規則は以下のとおりです。
    • 0.1インチ未満の並列配線の場合は4ミル (平面距離に対して約1倍の間隔)
    • 0.5インチ未満の並列配線の場合は5ミル (平面距離に対して約1倍の間隔)
    • 0.5から1.0インチの並列配線の場合は10ミル (平面距離に対して約2倍の間隔)
    • 1.0から6.0インチの並列配線の場合は15ミル (平面距離に対して約3倍の間隔)

最大のトレース長

  • FPGAからQDR II SRAMコンポーネントのすべての信号の最大トレース長を6インチに維持します。