外部メモリー・インターフェイス・インテル® Stratix® 10 FPGA IPユーザーガイド

ID 683741
日付 9/30/2019
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ドキュメント目次

12.4.2.1. アディティブ・レイテンシー

アディティブ・レイテンシーはコマンドとデータバスの効率を向上させ、持続可能な帯域幅を実現します。

コマンドは外部で発行することができますが、デバイスは実行の前にアディティブ・レイテンシーの間コマンドを内部的に保持し、システムのスケジューリングを改善します。遅延は、コマンドバスでの衝突およびデータの入力または出力バーストのギャップを回避するのに役立ちます。アディティブ・レイテンシーにより、コントローラーは行および列のアドレスコマンド (アクティブ化、読み出しまたは書き込み) を連続したクロックサイクルで発行できるため、コントローラーは列アドレスを数サイクル (tRCD) 間保持する必要がなくなります。アクティブ化と読み出しまたは書き込みコマンド間のこのギャップは、データストリームに空洞を引き起こす可能性があります。

次の図は、アディティブ・レイテンシーの例を示しています。

図 99. アディティブ・レイテンシー (読み出し)

アディティブ・レイテンシー (読み出し)

次の一連のイベントは、上の図を説明しています。

  1. コントローラーは、tRCD (MIN) 要件の前に読み出しまたは書き込みコマンドを発行します。アディティブ・レイテンシーはtRCD (MIN) 以下です。
  2. コントローラーは、読み出しまたは書き込みコマンドをアディティブ・レイテンシーで定義されている時間保持し、その後そのコマンドを内部的にSDRAMデバイスに発行します。

読み出しレイテンシー = アディティブ・レイテンシー + CASレイテンシー

書き込みレイテンシー = アディティブ・レイテンシー + CASレイテンシー – tCK