外部メモリー・インターフェイス・インテル® Stratix® 10 FPGA IPユーザーガイド

ID 683741
日付 9/30/2019
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ドキュメント目次

6.1.8. インテルStratix 10 EMIF IPにおけるDDR3のパラメーター: Diagnostics

表 193.  グループ: Diagnostics / Simulation Options
表示名 説明
Calibration mode シミュレーション中にメモリー・インターフェイスのキャリブレーションを省略するか、キャリブレーション・プロセスを完全にシミュレーションするかを指定します。

キャリブレーション・プロセスの完全なシミュレーションは、メモリー・インターフェイスの幅および深さに応じて数時間 (もしくは数日) かかります。シミュレーション時間は、キャリブレーション・プロセスを省略することで大幅に短縮できますが、これはメモリーモデルが理想的で、相互接続遅延がゼロの場合にのみ機能すると考えられます。

このパラメーターを有効にしている場合でも、インターフェイスは通常の動作を開始する前に一部のメモリーの初期化を行います。Abstract PHYはSkip Calibrationでサポートされています。

(識別子: DIAG_DDR3_SIM_CAL_MODE_ENUM)
Abstract phy for fast simulation システムがAbstract PHYをシミュレーションに使用することを指定します。Abstract PHYはPHYを高速シミュレーション用のモデルに置き換えるため、シミュレーション時間を1/3から1/10に短縮することができます。Abstract PHYは、特定のプロトコルおよびデバイスファミリーにおいてSkip Calibrationを選択している場合にのみ利用可能です。 (識別子: DIAG_DDR3_ABSTRACT_PHY)
Preload memory このオプションにより、ユーザーはシミュレーション・メモリー・モデルにデータをプリロードできます。 (識別子: DIAG_DDR3_USER_SIM_MEMORY_PRELOAD)
Memory preload-data filename for primary interface プリロードされるメモリーデータを含むファイルです。ピンポン・コンフィグレーションが有効になっている場合、これは一次メモリー・インターフェイスに使用されます。ファイル内のラインはすべて、 EMIF: ADDRESS=%x DATA=%x BYTEENABLE=%x の形式に従う必要があります。各フィールドのビット幅は、EMIFのポート幅に従う必要があります。 (識別子: DIAG_DDR3_USER_SIM_MEMORY_PRELOAD_PRI_EMIF_FILE)
Memory preload-data filename for secondary interface ピンポン・コンフィグレーションの二次メモリー・インターフェイスにプリロードされるメモリーデータを含むファイルです。ファイル内のラインはすべて、 EMIF: ADDRESS=%x DATA=%x BYTEENABLE=%x の形式に従う必要があります。各フィールドのビット幅は、EMIFのポート幅に従う必要があります。 (識別子: DIAG_DDR3_USER_SIM_MEMORY_PRELOAD_SEC_EMIF_FILE)
Use traffic generator to validate memory contents in Example Design simulation シミュレーションでは、トラフィック・ジェネレーターはプリロード用のメモリー・データ・ファイルを生成し、プリロードされたメモリーデータを読み出します。合成では、トラフィック・ジェネレーターはデフォルトの動作に戻ります。 (識別子: DIAG_DDR3_USER_USE_SIM_MEMORY_VALIDATION_TG)
Show verbose simulation debug messages このオプションでは、シミュレーションの出力メッセージの詳細度を調節できます。 (識別子: DIAG_DDR3_SIM_VERBOSE)
表 194.  グループ: Diagnostics / Calibration Debug Options
表示名 説明
Quartus Prime EMIF Debug Toolkit/On-Chip Debug Port Quartus Prime EMIFのデバッグ・ツールキットもしくはユーザー・コア・ロジックで使用するAvalonスレーブ・インターフェイスの接続を指定します。

このパラメーターを「Disabled」に設定する場合、デバッグ機能は有効になりません。このパラメーターを「Export」に設定すると、「cal_debug」と名付けられているAvalonスレーブ・インターフェイスがIPからエクスポートされます。このインターフェイスをEMIFデバッグ・ツールキットで使用するには、EMIFデバッグ・インターフェイスIPコアをインスタンス化し接続する必要があります。もしくは、別のEMIFコアのcal_debug_outインターフェイスに接続します。「Add EMIF Debug Interface」を選択した場合、JTAG Avalonマスターを含むEMIFデバッグ・インターフェイス・コンポーネントがデバッグポートに接続され、EMIFデバッグ・ツールキットがコアにアクセスできるようになります。

1つのEMIFデバッグ・インターフェイスのみを各I/O列にインスタンス化します。EMIFまたはPHYLiteコアを最初の1つにチェーン接続し追加することが可能です。「Enable Daisy-Chaining for Quartus Prime EMIF Debug Toolkit/On-Chip Debug Port」オプションをチェーンのコアすべてで有効にし、「Quartus Prime EMIF Debug Toolkit/On-Chip Debug Port」オプションで、Exportを最初の1つに続くコアすべてで選択します。

(識別子: DIAG_DDR3_EXPORT_SEQ_AVALON_SLAVE)
Enable Daisy-Chaining for Quartus Prime EMIF Debug Toolkit/On-Chip Debug Port 同じI/O列にある別のEMIFコアのcal_debugインターフェイスに接続可能なAvalon-MMマスター・インターフェイス (cal_debug_out) をIPがエクスポートすることを指定します。このパラメーターは、EMIFデバッグ・ツールキットまたはオンチップ・デバッグ・ポートが有効になっている場合にのみ適用されます。 複数のEMIFのデバッグに関しては、複数のEMIFのデバッグに関するWikiページを参照ください。 (識別子: DIAG_DDR3_EXPORT_SEQ_AVALON_MASTER)
First EMIF Instance in the Avalon Chain 選択されている場合、このEMIFインスタンスはマスターに接続されるAvalonインターフェイス・チェーンの先頭になります。シミュレーションを行うには、Avalonチェーンの最初のEMIFインスタンスを識別する必要があります。 (識別子: DIAG_DDR3_EXPORT_SEQ_AVALON_HEAD_OF_CHAIN)
Interface ID EMIFデバッグ・ツールキットおよびオンチップ・デバッグ・ポートで使用するI/O列内のインターフェイスを識別します。インターフェイスIDは、同じI/O列内のEMIFコア間において一意である必要があります。Quartus Prime EMIF Debug Toolkit/On-Chip Debug PortパラメーターがDisabledに設定されている場合、インターフェイスIDは使用されません。 (識別子: DIAG_DDR3_INTERFACE_ID)
Use Soft NIOS Processor for On-Chip Debug ソフトNiosプロセッサーをペリフェラル・コンポーネントとして有効にし、オンチップ・デバッグ・ポートにアクセスします。列内の1つのインターフェイスのみがこのオプションをアクティブにできます。 (識別子: DIAG_SOFT_NIOS_MODE)
表 195.  グループ: Diagnostics / Example Design
表示名 説明
Number of core clocks sharing slaves to instantiate in the example design デザイン例でインスタンス化するコアクロックを共有するスレーブの数を指定します。このパラメーターは、「General」タブの「Core clocks sharing」パラメーターを「Master」または「Slave」に設定している場合にのみ適用されます。 (識別子: DIAG_DDR3_EX_DESIGN_NUM_OF_SLAVES)
Enable In-System-Sources-and-Probes デザイン例で、キャリブレーション・ステータス、またはサンプル・トラフィック・ジェネレーターのビットごとのステータスなどの一般的なデバッグ信号に、In-System-Sources-and-Probesを有効にします。このパラメーターは、EMIFデバッグ・ツールキットを使用してドライバーでのマージン設定を行う場合に有効にする必要があります。 (識別子: DIAG_DDR3_EX_DESIGN_ISSP_EN)
表 196.  グループ: Diagnostics / Traffic Generator
表示名 説明
Use configurable Avalon traffic generator 2.0 このオプションによって、ユーザーは新しいコンフィグレーション可能なAvalonトラフィック・ジェネレーターをデザイン例に追加できます。 (識別子: DIAG_DDR3_USE_TG_AVL_2)
Bypass the default traffic pattern コントローラーまたはインターフェイスが、トラフィック・ジェネレーター2.0のデフォルトパターンをリセット後にバイパスすることを指定します。このパラメーターを有効にしない場合、トラフィック・ジェネレーターは、ジェネレーターがコンフィグレーションされAvalonコンフィグレーション・インターフェイスによって起動するように通知されるまで合格または失敗のステータスをアサートしません。 (識別子: DIAG_DDR3_BYPASS_DEFAULT_PATTERN)
Bypass the user-configured traffic stage コントローラーまたはインターフェイスが、ユーザーがコンフィグレーションしたトラフィック・ジェネレーターのパターンをリセット後にバイパスすることを指定します。このパラメーターを有効にしない場合、トラフィック・ジェネレーターは、ジェネレーターがコンフィグレーションされAvalonコンフィグレーション・インターフェイスによって起動するように通知されるまで合格または失敗のステータスをアサートしません。

コンフィグレーションは、EMIFデバッグ・ツールキットを介してトラフィック・ジェネレーターに接続する、もしくは、トラフィック・ジェネレーターのAvalon-MMコンフィグレーション・スレーブ・ポートに接続しているカスタムロジックを使用して行うことが可能です。また、altera_emif_avl_tg_2_tb.svファイルで提供されているサンプル・テストベンチを使用し、コンフィグレーションをシミュレーションすることが可能です。

(識別子: DIAG_DDR3_BYPASS_USER_STAGE)
Bypass the traffic generator repeated-writes/repeated-reads test pattern コントローラーまたはインターフェイスが、トラフィック・ジェネレーターの繰り返しテスト段階をバイパスすることを指定します。このパラメーターを有効にしない場合、すべての書き込みおよび読み出しが数回繰り返されます。 (識別子: DIAG_DDR3_BYPASS_REPEAT_STAGE)
Bypass the traffic generator stress pattern コントローラーまたはインターフェイスが、トラフィック・ジェネレーターのストレスパターン段階をバイパスすることを指定します。ストレスパターンとは、データピンでワーストケースのシグナル・インテグリティー・パターンを作成するものです。このパラメーターを有効にしない場合、トラフィック・ジェネレーターは、ジェネレーターがコンフィグレーションされAvalonコンフィグレーション・インターフェイスによって起動するように通知されるまで合格または失敗のステータスをアサートしません。 (識別子: DIAG_DDR3_BYPASS_STRESS_STAGE)
Run diagnostic on infinite test duration 最初のエラーが検出されるまでトラフィック・ジェネレーターを無期限に実行することを指定します。 (識別子: DIAG_DDR3_INFI_TG2_ERR_TEST)
Export Traffic Generator 2.0 configuration interface トラフィック・ジェネレーターをコンフィグレーションするためにAvalon-MMスレーブポートをIPがエクスポートすることを指定します。これは、ユーザーロジックでトラフィック・ジェネレーターをコンフィグレーションする場合にのみ必要です。EMIFデバッグ・ツールキットの場合は必要ありません。 (識別子: DIAG_TG_AVL_2_EXPORT_CFG_INTERFACE)
表 197.  グループ: Diagnostics / Performance
表示名 説明
Enable Efficiency Monitor Efficiency Monitorコンポーネントをメモリー・コントローラーのAvalon-MMインターフェイスに追加し、インターフェイスの効率に関する統計を確認できるようにします。この効率統計にはEMIFデバッグ・ツールキットを使用してアクセスできます。 (識別子: DIAG_DDR3_EFFICIENCY_MONITOR)
Disable P2C Register Stage ペリフェラルからコア・ファブリックに入る信号のコア・レジスター・ステージを無効にします。コア・レジスター・ステージが無効になっている場合レイテンシーは低減しますが、ユーザーは最初に信号を登録せずにペリフェラルを直接DSPまたはRAMブロックに接続しないようにする必要があります。 (識別子: DIAG_DDR3_DISABLE_AFI_P2C_REGISTERS)
表 198.  グループ: Diagnostics / Miscellaneous
表示名 説明
Use short Qsys interface names 使いやすさおよび他のQsysコンポーネントとの一貫性の改善のために短いインターフェイス名を使用することを指定します。このパラメーターが無効になっている場合、IPによって公開されるQsysインターフェイスの名前には、インターフェイスの種類と方向が含まれます。長いインターフェイス名は後方互換性のためにサポートされており、今後のリリースにおいて削除される予定です。 (識別子: SHORT_QSYS_INTERFACE_NAMES)
Export PLL lock signal PLLのステータスを示すpll_locked信号をIPの最上位でエクスポートするかどうかを指定します。 (識別子: DIAG_EXPORT_PLL_LOCKED)