外部メモリー・インターフェイス・インテル® Stratix® 10 FPGA IPユーザーガイド

ID 683741
日付 9/30/2019
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ドキュメント目次

3.5.4. コア・クロック・ネットワークの共有

FPGAコアの単一のクロックドメインを使用して、複数のメモリー・インターフェイスにアクセスできることが望ましい場合や必要な場合が多くあります。

コア・クロック・ネットワークの共有は、次のような理由により検討される場合があります。

  • クロック・ドメイン・クロッシングによって課されるエリアとレイテンシーへの影響を最小限に抑えるため。
  • コア・クロック・ネットワークの消費を最小限に抑えるため。

複数のメモリー・インターフェイスは、次の条件下において同じコアクロック信号を共有できます。

  • メモリー・インターフェイスのプロトコル、レート、周波数、およびPLLリファレンス・クロック・ソースが同じである場合。
  • インターフェイスが同じI/O列に属する場合。
  • インターフェイスが隣接するバンク位置に属する場合。

複数のメモリー・インターフェイスでコアクロックを共有するには、インターフェイスの1つをマスターとして指定し、残りのインターフェイスをスレーブとして指定する必要があります。パラメーター・エディターのCore clocks sharing設定を使用し、マスターとスレーブを指定します。

RTLで、マスター・インターフェイスからのclks_sharing_master_out信号を、すべてのスレーブ・インターフェイスのclks_sharing_slave_in信号に接続します。マスターおよびスレーブ・インターフェイスはどちらも、出力クロックポートをRTLで公開しますが (emif_usr_clk、afi_clkなど)、信号は同等であるため、マスターとスレーブのクロックポートのどちらを使用するかは問題になりません。

コアクロックの共有には、PLLリファレンス・クロックの共有が必要です。そのため、マスター・インターフェイスのみがPLLリファレンス・クロックの入力ポートを公開します。スレーブ・インターフェイスはすべて、同じPLLリファレンス・クロック信号を使用します。