外部メモリー・インターフェイス・インテル® Stratix® 10 FPGA IPユーザーガイド

ID 683741
日付 9/30/2019
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12.4.8. 連続する読み出しまたは書き込み

連続する読み出しまたは書き込みを同じバンクと行から実行することで、コントローラーの効率が向上します。

「バンク管理の効率」の項内の2番目の図に示されているケースでは、同じ行から行われる読み出しはデータの転送に14.5クロックサイクルしかかからないことが示されており、コントローラーを27%効率化しています。

ランダムな読み出しまたはランダムな書き込みを行わないでください。ランダムな位置への読み出しと書き込みの実行には行とバンクを切り替える動作が必要です。バンクを切り替えるには、コントローラーは前のバンクをプリチャージし、新しいバンクの行をアクティブ化する必要があります。同じバンクで行を切り替える場合でも、コントローラーは新しい行を開く (アクティブ化する) ためだけにバンクを閉じ (プリチャージ)、再度それを開く必要があります。プリチャージおよびアクティブ化コマンドにより、コントローラーは読み出しまたは書き込みの発行により多くの時間を必要とするため、効率は3 %から15 %低下する可能性があります。

ランダムな読み出しまたは書き込みを実行する必要がある場合は、アディティブ・レイテンシーとバンク・インターリーブを使用して効率を高めます。

コントローラーの効率は、メモリーデバイスとFPGA間のデータの転送方法、メモリーデバイスのベンダーが指定するメモリー規格、およびメモリー・コントローラーの種類に依存します。