外部メモリー・インターフェイス・インテル® Stratix® 10 FPGA IPユーザーガイド

ID 683741
日付 9/30/2019
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ドキュメント目次

13.3.2. 外部メモリー・インターフェイスのタイミング問題の評価

外部メモリー・インターフェイスのタイミング問題は通常、FPGAの入力および出力特性、PCBのタイミング、およびメモリー・コンポーネントの特性に関連しています。

デバイスのIOE構造が固定されているため、通常、FPGAの入力および出力特性は固定値です。最適なPLL特性とクロックの配線特性には効果があります。IPが自動生成された割り当てで正しく制約され、規則に従い実装する場合、デザインは規定のパフォーマンス値に達すると考えれらます。

メモリー・コンポーネントの特性は、特定のコンポーネントまたはDIMMに対して固定されています。PCBのスキューが最適とは言えない場合の境界のケース、もしくはデザインに複数のランクが含まれ、ディレーティングにより読み出しキャプチャーまたは書き込みタイミングの問題が発生する可能性がある場合に、高速のコンポーネントまたはDIMMを使用することを検討します。より高速なメモリー・コンポーネントを使用すると、多くの場合、メモリーデータの出力スキューと不確実性が低減し、読み出しキャプチャーが容易になり、メモリーの入力セットアップおよびホールド要件が低下するため、書き込みタイミングが容易になります。

PCBのスキューの増加により、アドレス、コマンド、読み出しキャプチャー、書き込みタイミングのマージンが縮小します。これらのパスでタイミングがわずかに失敗する場合は、ボードスキューを減らす (可能な場合)、もしくはより高速なメモリーを使用することを検討します。アドレスとコマンドのタイミングにおいては通常、報告されたセットアップ値とホールド値を、IPのアドレスおよびコマンドの専用フェーズに手動で調整する必要があります。

詳細は、各IPユーザーガイドを参照ください。

複数スロット複数ランクのUDIMMインターフェイスは、FPGAドライバーにかなりの負荷をかける可能性があります。一般的にクアッドランクのインターフェイスは、36の負荷をもつことができます。複数ランクのコンフィグレーションの場合、インテルが示す最大データレートは負荷のディレーティングのために達成できない可能性があります。レジスター付きDIMMなどの異なるトポロジーを使用し、負荷を低減することを検討します。

負荷の増加によるディレーティング、または最適ではないレイアウトにより、タイミングを満たす動作周波数が必要よりも低くなる場合があります。PCBの製造を決定する前に、予想される負荷とレイアウト規則を使用し、タイミング・アナライザー・ソフトウェアでタイミングをクローズする必要があります。

インテルのPHYを備えるデザインが正確に制約されており、タイミングが満たされることをタイミング・アナライザー・ソフトウェアで確認します。ハードウェアのテストの前に、制約またはタイミングのエラーに対処する必要があります。

タイミング制約に関しては、タイミング解析の項を参照ください。