外部メモリー・インターフェイス・インテル® Stratix® 10 FPGA IPユーザーガイド

ID 683741
日付 9/30/2019
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ドキュメント目次

5.1. シミュレーションのオプション

サンプル・テストベンチでは、シミュレーション速度の向上に向けて次のオプションが利用可能です。
  • Full Calibration—ハードウェアでのキャリブレーションと同じ方法でキャリブレーションします。位相スイープ、遅延調整、データの中央配置がすべて含まれます。
  • Skip Calibration—メモリー・コンフィグレーション設定をロードしてユーザーモードに入ることで最短時間でのシミュレーションを提供します。
注: DQSトラッキングの適切なシミュレーションには、Full Calibrationを有効にする必要があります。

上記のシミュレーションのオプションはどちらも、正確なコントローラー効率を表し、ボードスキューを考慮していません。これにより、シミュレーションされたインターフェイスのレイテンシー数値に不一致が生じる場合があります。シミュレーションの前提、およびRTLシミュレーションとフィット後の実装における違いについては、Intel Stratix 10 EMIF IP Design Example User GuideSimulation Versus Hardware Implementationの章を確認ください。

表 166.   インテル® Stratix® 10 EMIF IPでの一般的なシミュレーション時間

キャリブレーション・モード/ランタイム (1)

推定シミュレーション時間

小さなインターフェイス (×8シングルランク)

大きなインターフェイス (×72クアッドランク)

フル

  • Full Calibration
  • 位相/遅延スイープおよび中央揃えをすべて含みます。

20分

最大1日

スキップ

  • Skip Calibration
  • 計算された設定をプリロードします。

10分

25分

Abstract PHY

  • PHYと外部メモリーモデルを単一のAbstract PHYモデルに置き換えます。
  • 重要: 外部メモリーモデルはこのモードでは使用されません。外部メモリーモデルへのI/O切り替えは発生しません。

1分

5分

注意

  1. ドライバーテストのループを1つ使用します。ドライバーの1ループは約600の読み出しまたは書き込み要求であり、バースト長は最大64です。
  2. この表に示されているシミュレーション時間は、Synopsys VCSを使用した場合のおおよその測定値です。シミュレーション時間は、IPのコンフィグレーション、使用するシミュレーター、および使用するコンピューターまたはサーバーによって大幅に異なる場合があります。