外部メモリー・インターフェイス・インテル® Stratix® 10 FPGA IPユーザーガイド

ID 683741
日付 9/30/2019
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ドキュメント目次

11.1. タイミング・クロージャー

以降のセクションでは、各FPGAのデータシートの仕様と、ユーザーが指定するメモリーのデータシートのパラメーターを使用したタイミング解析について説明します。
  • コアからコア (C2C) の転送にはタイミング制約が作成され、タイミング・アナライザーでタイミングが解析されます。コアのタイミングには、コア内またはEMIFブロックとの間のユーザーロジックのタイミングは含まれません。EMIF IPは、カスタマーロジックに制約付きのクロックを提供します。
  • コアからペリフェラル (C2P) の転送にはタイミング制約が作成され、タイミング・アナライザーでタイミングが解析されます。20nmファミリーでは、C2P/P2C信号の数が以前のファミリーと比較して増加しているため、これらの特別なタイミングアークがタイミング解析とコンパイルの両方で適切にモデル化されることを保証するためにより多くの作業が予想されます。
  • ペリフェラルからコア (P2C) の転送にはタイミング制約が作成され、タイミング・アナライザーでタイミングが解析されます。20nmファミリーでは、C2P/P2C信号の数が以前のファミリーと比較して増加しており、これらの特別なタイミングアークがタイミング解析とコンパイルの両方で適切にモデル化されることを保証するためのより多くの作業が予想されます。
  • ペリフェラルからペリフェラル (P2P) の転送は、ハードブロックでの最小パルス幅違反で完全にモデル化されます。また、内部のタイミングアークはありません。P2P転送は、ハードブロックでの最小パルス幅違反によってのみモデル化されます。

キャリブレーションの影響を考慮して、EMIF IPには <phy_variation_name>_report_timing.tclファイルおよび <phy_variation_name>_ report_timing_core.tclファイルの一部に追加スクリプトが含まれています。これらはキャリブレーション後のタイミングマージンを決定します。これらのスクリプトは、個々のピンのセットアップおよびホールドのスラックを使用してキャリブレーション中に発生している内容をエミュレーションし、キャリブレーションされたPHYを表すタイミングマージンを取得します。キャリブレーションされたタイミング解析の一部とみなされる影響には、キャリブレーションによるマージンの改善、キャリブレーション後の電圧および温度変化による量子化誤差とキャリブレーションの不確実性が含まれます。