外部メモリー・インターフェイス・インテル® Stratix® 10 FPGA IPユーザーガイド

ID 683741
日付 9/30/2019
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ドキュメント目次

6.4.5.4. スキュー調整の例

4つのDQピン、1つのDQSピン、1つのDQSnピンを備えるインターフェイスのスキュー調整を行う例を示します。

動作周波数は667 MHzであり、.pinファイルで次のようなピンのパッケージ長が報告されたと仮定します。

dq[0] = 120 ps
dq[1] = 120 ps
dq[2] = 100 ps
dq[3] = 100 ps
dqs   = 80 ps
dqs_n = 80 ps

次の図は、この例を表しています。

図 56. スキュー調整の例


DQSグループ内のすべてのトレースの長さを一致させる際は、パッケージの遅延を考慮する必要があります。トレースAとBのパッケージ遅延はトレースEとFのパッケージ遅延より40 ps長いため、EとFのボードトレースをAとBのボードトレースよりも40 ps長くする必要があります。

同様の方法がトレースCとDにも適用されます。この場合、トレースAとBよりも20 ps長くする必要があります。

次の図は、このシナリオにおいてトレースAの長さが450 psの場合を表しています。

図 57. スキュー調整の例とトレース遅延の計算方法


DDR3のパラメーター・エディターのBoard Settingsタブでボードスキューを入力する際のボード・スキュー・パラメーターは、ボード遅延と対応するパッケージ遅延の合計として計算する必要があります。ピンにパッケージ遅延がない場合は (アドレスおよびコマンドピンなど)、ボード遅延のみを使用する必要があります。

上記の図は、ボードスキューが完全に一致する理想的なケースを表しています。実際には、DQSグループ (DQ/DQS/DM) 内でプラスまたはマイナス10 psのスキューの不一致を許容する必要があります。