外部メモリー・インターフェイス・インテル® Stratix® 10 FPGA IPユーザーガイド

ID 683741
日付 9/30/2019
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ドキュメント目次

3.8.2. インテル® Stratix® 10ピンポンPHYのアーキテクチャー

インテル® Stratix® 10 EMIFにおいてピンポンPHYの機能は、ハード・メモリー・コントローラーでのみ有効にできます。ここでは2つのハード・メモリー・コントローラーがインスタンス化されます (1つは一次インターフェイス用、1つは二次インターフェイス用)。

一次インターフェイスのハード・メモリー・コントローラーのI/Oバンクは、アドレスおよびコマンドに使用されます。また、二次インターフェイスのハード・メモリー・コントローラーのバンクの上にかならず隣接します。一次ハード・メモリー・コントローラーの4つのレーンはすべて、アドレスとコマンドに使用されます。

次の例は、2x16のピンポンPHYのバンクレーンのコンフィグレーションを示しています。上位バンク (I/OバンクN) はアドレスおよびコマンドバンクであり、一次および二次インターフェイスの両方に対応します。一次ハード・メモリー・コントローラーは、ピンポンバスによって二次インターフェイスにリンクされます。下位バンク (I/OバンクN-1) は二次インターフェイス・バンクであり、一次インターフェイスと二次インターフェイスの両方のデータバスを備えます。2x16の場合は合計4つのI/Oバンクがデータに必要なため、実装には合計2つのバンクで十分です。

一次インターフェイスのデータは二次I/Oバンクの上位2レーンにルーティングされ、二次インターフェイスのデータは二次I/Oバンクの下位2レーンにルーティングされます。

図 20. 2x16のピンポンPHY I/Oバンクレーンのコンフィグレーション


2x32のインターフェイスの実装も同様で、一次および二次I/Oバンクの上下にデータレーンが追加で配置されます。つまり一次データレーンが一次バンクの上に配置され、二次データレーンが二次バンクの下に配置されます。

図 21. 2x32のピンポンPHY I/Oバンクレーンのコンフィグレーション