外部メモリー・インターフェイス・インテル® Stratix® 10 FPGA IPユーザーガイド

ID 683741
日付 9/30/2019
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ドキュメント目次

9.4.2. 一般的なレイアウト・ガイドライン

次の表に、一般的なボード・デザイン・レイアウトのガイドラインを示します。 これらのガイドラインはインテルの推奨事項であり、厳しい要件として考える必要はありません。シグナル・インテグリティーのシミュレーションをすべてのトレースで実行し、インターフェイスのシグナル・インテグリティーを検証する必要があります。伝播遅延情報を抽出しIPに入力後、デザインをコンパイルしてタイミング要件が満たされていることを確認する必要があります。
表 246.  表 277.  表 308.  表 338.  一般的なレイアウト・ガイドライン

パラメーター

ガイドライン

インピーダンス

  • 未使用のビアパッドは不要な容量を発生させるため取り除く必要があります。
  • トレースのインピーダンスは、シグナル・インテグリティーにおいて重要な役割を果たします。ボードレベルのシミュレーションを実行し、PCBに最適な特性インピーダンスを特定する必要があります。例えば、複数ランクのシステムでは、従来の50 Ωの特性インピーダンスよりも40 Ωのほうがより良い結果が得られる場合があります。

デカップリング・パラメーター

  • 0.1 uFを0402サイズで使用し、インダクタンスを最小限に抑えます。
  • VTT電圧デカップリングを終端抵抗の付近に配置します。
  • デカップリング・キャップをVTTとグランド間に接続します。
  • 0.1 uFキャップを1つおきのVTTピンに使用し、0.01 uFキャップをすべてのVDDとVDDQピンに使用します。
  • インテルの電源分配ネットワーク (PDN) デザインツールを使用し、デカップリングの容量を検証します。

電源

  • GNDおよびVCCをプレーンとして配線します。
  • 単一のスプリットプレーンのメモリーに、最低20ミル (0.020インチまたは0.508ミリ) の間隔をあけてVCCIOを配線します。
  • VTTはアイランドとして、または250ミル (6.35ミリ) の電源トレースで配線します。
  • オシレーターおよびPLL電源はアイランドとして、もしくは100ミル (2.54ミリ) の電源トレースで配線します。

一般的な配線

指定される遅延一致の要件にはすべて、PCBトレース遅延、異なるレイヤーの伝播速度のばらつき、クロストークが含まれます。インテルでは、同じネットグループからの信号を常に同じレイヤーに配線し、PCBレイヤーの伝播のばらつきを最小限に抑えることを推奨しています。

  • 45°の角度を使用します (90°の角ではありません)。
  • 重要なネットまたはクロックにはT分岐を避けます。
  • 250ミル (6.35ミリ) を超えるT分岐を避けます。
  • スプリットプレーン間を渡る信号を禁じます。
  • システムのリセット信号付近への他の信号の配線を制限します。
  • メモリー信号は、PCIまたはシステムクロックに0.025インチ (0.635 mm) 以上近づけて配線しないでください。