インテル® Arria® 10 コア・ファブリックおよび汎用 I/O ハンドブック

ID 683461
日付 6/21/2017
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ドキュメント目次

9.3. BST の実行

BYPASSIDCODESAMPLE JTAG 命令を、コンフィグレーションを中断せずに、コンフィグレーションの前、後あるいはコンフィグレーション中に発行することができます。

次のガイドラインに従って、この他の JTAG 命令を発行します。

  • コンフィグレーション前にテストを実行するには、nCONFIGピンを Low にホールドします。
  • コンフィグレーション中に BST を実行するには、 CONFIG_IO JTAG 命令を発行してコンフィグレーションを中断します。コンフィグレーションの中断中は、BST 実行のために他の JTAG 命令を発行することができます。BST の完了後に PULSE_NCONFIG JTAG 命令を発行するかnCONFIGを Low にパルスして、デバイスをリコンフィグレーションします。

Arria 10デバイスのチップワイド・リセット (DEV_CLRn) ピンとチップワイド出力イネーブル (DEV_OE) ピンは、JTAG バウンダリー・スキャンやコンフィグレーション動作に影響を与えません。これらのピンがトグルしていても BST 動作を中断することはありません ( 想定されている BST 動作を除く )。

Arria 10デバイスの JTAG コンフィグレーションを行うボードをデザインする場合には、専用コンフィグレーション・ピンの接続について考慮する必要があります。

注: SoC デバイスでは、FPGA ブロックの JTAG 接続と HPS ブロックの JTAG 接続はArria 10デバイスにチェーン接続されています。FPGA の JTAG 接続は、HPS ブロックの JTAG 接続よりも高い優先度になります。
注: コンフィグレーション前もしくは中にHIGHZ JTAG 命令を実行する場合、I/O エレメントのnIO_PULLUPピンを High に引き上げて内蔵のプルアップ抵抗を無効にする必要があります。ユーザーモード時にこの JTAG 命令を実行する場合には、nIO_PULLUPピンは High への引き上げも Low への引き下げも可能です。
注: ユーザーモードで BST を実行する場合に、PR_ENABLECRC_ERRORCVP_CONFDONEピンがユーザー I/O として使用されていなければ、これらのピンの正しい値をキャプチャーすることができません。
注: JTAG BST は、電源投入後にnCONFIGnSTATUSの両方が High になった後のみ行うことができます。