インテル® Arria® 10 コア・ファブリックおよび汎用 I/O ハンドブック

ID 683461
日付 6/21/2017
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ドキュメント目次

4.2.10.2. マニュアル・オーバライドの自動スイッチオーバー

マニュアル・オーバーライドの自動スイッチオーバー・モードでは、ユーザー制御またはシステム制御の切り換え条件にclkswitch信号を使用することができます。このモードは、同じ周波数での切り換え、または異なる周波数の入力間での切り換えに使用可能です。

例えば、inclk066 MHzinclk1200 MHzの場合、extswitch信号を使用してスイッチオーバーを制御する必要があります。自動クロック検出回路は、周波数差が 100% (2×) を超えるクロック入力 (inclk0およびinclk1) 周波数を監視することはできません。

この機能は、クロックソースがバックプレーン上の複数のカードから生じており、動作の周波数間でシステム制御のスイッチオーバーを必要とする場合に役立ちます。

VCO が推奨される動作周波数範囲で動作するよう、バックアップ・クロック周波数を選択し、MNCL、およびKの各カウンターを設定する必要があります。与えられたinclk0周波数とinclk1周波数の組み合わせがこの要件に適合しない場合は、Altera IOPLL (I/O PLL向け ) およびArria 10 FPLL (fPLL向け ) Parameter Editor によって通知されます。

図 67.  Extswitch( 手動 ) コントロールを使用したクロック・スイッチオーバー

extswitch inclk0 extswitch inclk0 muxout inclk1 inclk0 inclk1 activeclock



手動スイッチオーバー・モードによる自動オーバーライドでは、extswitch信号がロジックHighからロジックLowに遷移した後、アクティブ・クロック信号が反転します。 両方のクロックが手動スイッチ中に機能しているので、clkbad信号はHighになりません。 スイッチオーバー回路は負エッジの影響を受けますので、extswitch信号の立ち上がりエッジでは、回路はinclk1からinclk0に戻ることはありません。extswitch信号が再びLowになると、プロセスが繰り返されます。

extswitch信号と自動スイッチは、切り替え先のクロックが使用可能な場合にのみ機能します。 クロックが使用可能でない場合、状態機械はクロックが使用可能になるまで待機します。