インテル® Arria® 10 コア・ファブリックおよび汎用 I/O ハンドブック

ID 683461
日付 6/21/2017
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ドキュメント目次

1.2.1. ノーマルモード

ノーマルモードでは、2 つのファンクションまたは最大 6 入力の 1 つのファンクションを 1 つのArria 10 ALM に実装することができます。

LAB ローカル・インターコネクトからの最大 8 データ入力は、組み合わせロジックの入力になります。

ALM は、完全に独立したファンクションの特定の組み合わせおよび共通の入力を持つファンクションのさまざまな組み合わせをサポートできます。

Quartus® Primeのコンパイラーは LUT への入力を自動的に選択します。ノーマルモードの ALM はレジスターパッキングをサポートします。

図 8. ノーマルモードの ALMまた、ここで示すものよりも入力数が少ないファンクションの組み合わせもサポートされています。例えば、次の入力数でのファンクションの組み合わせ (4 と 3、3 と 3、3 と 2、および 5 と 2) がサポートされます。


1 つの ALM に 2 つの 5 入力ファンクションをパッキングする際、ファンクションは少なくとも 2 つの共通入力を有していなければなりません。共通入力はdataadatabです。4 入力ファンクションと 5 入力ファンクションの組み合わせでは、1 つの共通入力 (dataaまたはdatabのいずれか ) が必要です。

1 つの ALM に 2 つの 6 入力ファンクションを実装する場合、4 入力を共有する必要があり、組み合わせファンクションは同じでなければなりません。使用頻度の低いデバイスでは、 Quartus® Primeソフトウェアを使用して 1 つの ALM に配置できるファンクションを別の ALM に実装することにより、最高のパフォーマンスの実現が可能です。デバイスの使用率が高くなり始めると、 Quartus® Primeソフトウェアは自動的にArria 10の ALM を最大限に活用します。 Quartus® Primeのコンパイラーは、共通入力を使用するファンクションまたは完全に独立したファンクションを自動的に検索して、デバイスのリソースの効率的な使用のために 1 つの ALM に配置します。加えて、ロケーション・アサインメントの設定により、手動でリソース使用量をコントロールすることも可能です。

図 9. ノーマルモードでの入力ファンクション


次の入力で、任意の 6 入力ファンクションを実装することができます。

  • dataa
  • datab
  • datac
  • datad
  • datae0dataf1、またはdatae1dataf0

datae0dataf1入力を使用する場合、次の出力が得られます。

  • register0またはバイパスされたregister0に駆動される出力
  • register1またはバイパスされたregister1に駆動される出力

register2またはregister3へのパッキングされたレジスター入力として、使用可能なdatae1入力またはdataf0入力のいずれかを使用することができます。

datae1およびdataf0入力を使用する場合、次の出力が得られます。

  • register2またはバイパスされたregister2に駆動される出力
  • register3またはバイパスされたregister3に駆動される出力

register0またはregister1へのパッキングされたレジスター入力として、使用可能なdatae0入力またはdataf1入力のいずれかを使用することができます。