インテル® Arria® 10 コア・ファブリックおよび汎用 I/O ハンドブック

ID 683461
日付 6/21/2017
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ドキュメント目次

5.6.5.5. ガイドライン : 差動チャネルのピン配置

各 I/O バンクには独自の PLL が含まれています。I/O バンク PLL は、同じバンク内のすべてのレシーバーとトランスミッターのチャネル、および隣接する I/O バンクのトランスミッター・チャネルをドライブすることができます。ただし、I/O バンク PLL は、別の I/O バンク内のレシーバーチャネルまたは非隣接する I/O バンクのトランスミッター・チャネルをドライブすることはできません。

差動トランスミッター・チャネルをドライブする PLL

差動トランスミッターでは、PLL は独自の I/O バンクおよび隣接する I/O バンク内の差動トランスミッター・チャネルをドライブすることができます。ただし、PLL は隣接しない I/O バンクのチャネルをドライブすることはできません。

図 111. 差動トランスミッター・チャネルをドライブする PLL


DPA がイネーブルされた差動レシーバーチャネルをドライブする PLL

差動レシーバーでは、PLL は、同じ I/O バンク内のすべてのチャネルをドライブすることができますが、バンクを渡ってドライブすることはできません。

I/O バンクの各差動レシーバーは、クロックの位相を関連するチャネルのデータ位相にアライメントするための専用 DPA 回路を備えています。バンク内の DPA チャネルをイネーブルする場合、バンク内でシングルエンド I/O および差動 I/O 規格の両方を使用することができます。

DPA を使用すると、高速差動レシーバーチャネルの配置にいくつかの制約が加わります。 Quartus® Prime コンパイラーは自動的にデザインをチェックし、配置ガイドラインに違反があるとエラーメッセージを発行します。適切な高速 I/O 動作を保証するために、ガイドラインに従ってください。

図 112. DPA がイネーブルされた差動レシーバーチャネルをドライブする PLL


DPA がイネーブルされた差動トランスミッター・チャネルと差動レシーバーチャネルをドライブするインターリーブされた PLL

差動トランスミッター・チャネルと DPA がイネーブルされたレシーバーチャネルをバンク内で同時に使用する場合は、バンク内の I/O PLL によって駆動されるレシーバーチャネルを、隣接するバンクの I/O PLL によって駆動されるトランスミッター・チャネルとインターリーブできます。

図 113. DPA がイネーブルされた差動トランスミッター・チャネルと差動レシーバーチャネルをドライブするインターリーブされた PLL