インテル® Arria® 10 コア・ファブリックおよび汎用 I/O ハンドブック

ID 683461
日付 6/21/2017
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ドキュメント目次

10.2.4. SmartVID 機能の実装

SmartVID 機能の実装は、デバイスの製造時にヒューズブロックにプログラミングされた 7 ビットの VID で構成されています。

7 ビットの VID は、0.85 V ~ 0.9 V の電圧レベルを示します。それぞれのデバイスは、固有の 7 ビット VID を備えています。7 ビット VID は、SmartVID Controller IP コアで読み出すことができます。VID ビットの読み出しは、イネーブルもしくはディスエーブルを選択できます。

7 ビット VID はヒューズブロックから読み出され、インテルFPGAがサポートするインターフェイスを介して、外部レギュレーターまたはシステム電源コントローラーに送信されます。7 ビット VID 値を受信すると、調整可能なレギュレーターが VCCおよび VCCP電圧レベルを 7 ビット VID で指定された低い電圧に引き下げます。Arria 10デバイスでは、VID 値を外部レギュレーターやシステム電源コントローラーに通信するために、複数のインターフェイスの手法がサポートされています。使用可能な最初のメソッドは 7 ビットのパラレル・インターフェイスです。

インテルは、SmartVID 機能をサポートする外部レギュレーターとシステム電源コントローラーを提供しており、これらはArria 10デバイスが使用する複数のインターフェイスの手法と互換性があります。

7 ビットのパラレル・インターフェイス・ソリューション

7 ビットのパラレル・ソリューションは、 インテル® がサポートするパラレルの VID ビット・インターフェイスです。このインターフェイスは、外部レギュレーターと通信するための、7 ビットのパラレル VID ビット用の I/O ピン 7 つとVID_EN用のピンを 1 つを必要とします。

インテル® は、VID_ENピンの機能ではRZQ_2Aピンの使用を推奨しています。バンク 2A を DDR インターフェイスで使用し、RZQ_2Aピンをキャリブレーションで使用する必要がある場合、VID_ENピンの機能では使用可能なその他の汎用 I/O ピンが使用できます。VID_ENピンをアサートする前に、VID_ENピンをホストする I/O バンクと VID ピンが起動する必要があります。VID_ENピンは 1kΩ のプルダウン抵抗に接続します。

VIDピンは、電源投入時やVID_ENピンのアサート前にトライステートである必要があります。 インテル® は、VID信号と電圧レギュレーター・コントローラーを分離するために、レベルシフターの使用を推奨します。これは、いくつかの VID ビットの設定が最大 VCCおよび VCCP値を超える可能性があるためです。

図 176. 7 ビットのパラレル・ソリューションの外部インターフェイス接続


次の表は、 インテル® SmartVID ソリューションを満たすレギュレーター要件の一覧です。

表 120.   インテル® SmartVID ソリューションでのレギュレーター要件
仕様
電圧範囲 0.82 V~0.93 V48
電圧ステップ 10 mV ステップ
VCC電源 10 W~100 W
VID 入力 7 ビット VID
公称電圧 0.85 V~0.9 V 49
ランプ時間 0.5 mV/us
VID_ENピン 1ピン
48 この電圧範囲は、Arria 10デバイスへの許容誤差を含むレギュレーター出力です。
49 デバイスの電源投入時の公称電圧は 0.9 V です。